人類最強と私の恋愛事情7―決戦の時―【進撃】【リヴァイ】

星に願いを16　　―あなたと共に… ページ2

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「……ねぇ、リヴァイ」

「…なんだ？」

「リヴァイは、私が知らなかった世界をたくさん見せてくれた。突き抜けるような青い空も、果てしなく続く緑の草原や木々達も。そして、この煌めく星空も。あのまま地下にいたら、絶対に見ることのなかった景色。……全部、奇跡みたいだよ。…リヴァイ、本当にありがとう」

「…どうした？…改まってそんなこと……」

「本当にそう思ってる。…あなたに出会えたことも奇跡だよ。だから、本当にありがとう…」



自分の胸の前で交差しているリヴァイの腕に、そっと手を添える。
リヴァイもAを抱き締める腕に力を込めた。



「………なぁ、…A」

「…なに？」

「……いつか人類が自由を取り戻したら……」



小さく振り向いたAと視線が合う。
その綺麗な瞳に見つめられ、リヴァイは何故か言葉を止めた。



「―――…いや、なんでもねぇ」

「……リヴァイ？」

「………愛してる、A…」



リヴァイは飲み込んだ言葉の代わりにそう言うと、Aの唇をそっと塞いだ。



俺は、お前を幸せにしてやることができるだろうか…？

まともな生き方をしていないこの俺が
戦いしかしらないこの俺が

普通の幸せを与えることができるのだろうか…



だが、お前の幸せを願っている

心から




だから、共に生きて帰ろう

まだ見ぬ未来の為に……






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重なる唇…

リヴァイが飲み込んだ言葉を、Aはそれ以上聞かなかった



その温もりの全てを、身体に刻みつける

不安に押しつぶされないように



あの日あなたに出会ってから、私は運命が変わった

生きる意味も、仲間との出会いも、自分の居場所も、…そして、また人を愛する機会を与えられた……



だから、何があってもあなたについて行く

あなたが目指す未来の為に



地下街から出てきて、数奇な運命を乗り越えつつ人類最強と呼ばれる兵士長になった男

私の愛する人




必ず戻ってこよう

愛するあなたと共に……









思いの交錯する夜

決戦の日は、すぐそこに迫っていた―――






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