【歌い手】今宵、愛の言葉は隠された team.B【大型コラボ】 (ページ5)

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家を出てよく行く大型のショッピングモールへ向かう。途中どちらからともなく手を繋いで並んで歩いた。普段は人目を気にして外で手を繋ぐなんてしないから、少し昔に戻れた気がしてなんだか楽しい。

ショッピングモール内のAがよく利用するお店へたどり着けば、彼女は店内に並ぶ洋服を見て目を輝かせた。

「新作出てる。どんなのがいいかなぁ」
「Aだったらなんでも似合うと思うけど」
「えー、じゃあまふが選んでくれる？」
「僕が？」

いきなりの提案に思わず聞き返せば、笑顔でもちろんと返された。これは責任重大かもしれない......。

「わかった」
「やった、じゃあまふが選び終わるまで待ってるね！」
「あんまり離れないでね」
「わかってる！」

繋いだ手を離してお店の奥に他の洋服を見に行ったA。ぐるりと店内を見て回って彼女に似合いそうな服を探す。

あれでもないこれでもないと試行錯誤しながらようやく決めた服をAに渡せば、試着すると言って試着室に入っていった。

しばらく待っていれば試着室のカーテンが開いて、先程渡した服に着替えたAが出てきた。

「どうかな？」
「うん。思った通り似合ってる」
「まふが言うなら大丈夫だ。リリイベの衣装これにしよっと」

試着室にAが戻ったのを確認して、店員さんを呼んで新しいものを包んでもらって会計を済ませて彼女を待つ。

「お待たせ。お金払ってくるからもうちょっと待ってて」

そう言った彼女に服の入った紙袋を手渡す。

「支払いならもう済ませたよ。これプレゼント」
「えっ、いやいや自分で払うよいくらだった！？」
「いいからいいから。アルバム発売のお祝いだよ」
「......ありがとう」

お祝いのプレゼントだと言えば、最初は納得してないようだったけれど、少し考えたあとで大人しく受け取ってくれた。