反社とJK【灰谷蘭】

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どうしたらいい？

どうした良かった？





生まれてきたんだから生きてやるって決めたって。

ただ、自分がここにいる理由を無理やりつけただけで、別にホントは、いつ死んだって良かった。


ただ死ぬ理由が欲しくなくて、怖くて、見て見ぬふりをしてただけ。





歩きながら、考えるのはランにぃのこと。


初めて好きになったんだ。

まだ、助けてくれたお礼もしてない。



何の武器もないし、力もない。



でも、私が先にその灰谷兄弟に会って、それで、どうしたらいいか、分かんないけど、でも、危ないって、伝えたら、なんとかなるかも、しれない。




灰谷兄弟が誰だとしても、私のせいで危ない目にあうかもしれないわけで、それで。





えーっとえーっとって、色んなことを考えてる間に、下に下がる階段が見えてくる。

距離をつけるのに丁度いいのは、階段。



あっちもこっちも痛いけど、走れるかな、飛べるかな。




今だけ、醜い私も天使になれれば。



ランにぃのこと、思い出して、あの日、天使みたいって、言われたから。

ちょっと、嬉しかったから。



今私に出来ることはひとつ。

こいつの思い通りにならないこと。





さっきまで、言う通りに動かなかった体が熱くなってくる。


頭に押し付けられた鉄の塊すら今は一瞬忘れて、足が動いた。





後ろから怒鳴り声。

銃声。



大丈夫、痛くない、当たってない。




階段の1番上、思ったより高くにいることに気がついて、ジャンプと同時に目を閉じた。


こんなの落ちたら絶対痛い。

身構えて、トサッて、誰かの腕の中。









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