反社とJK【灰谷蘭】

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｢リンにぃ｣








ランにぃと一緒に2人のおうちに行って、リビングに入ったランにぃの後ろからリンにぃに声をかけてみる。



雑誌を読みながらコーヒーを飲んでたリンにぃは、びっくりしたみたいにこっちに視線を渡す。

えへ、って来ちゃった、って笑ってみせる。








｢顔面に痣できてんじゃん｣





｢あー、なんか痛いと思ったら｣








スーツを脱ぎに行ったランにぃから離れて、リンにぃのいるソファーに向かえばそんなことを言われる。


至る所を殴られるから、実際どこに新しい傷ができてるかわかんない。



顔は目立つからやだなぁなんて思いながらリンにぃの横に座ってみる。








｢･･･いてぇ？｣





｢ちょっとね｣








手でちょっとのジェスチャーをして笑う。

リンにぃが少し心配そうで、なんだか申し訳ない。









｢大したことないよ。いつもより落ち着いてたもん｣





｢･･･そっか｣





｢リンにぃは、ここ、痛かった？｣







自分の首元をさして聞いてみる。


リンにぃのそこには、綺麗な、刺青？タトゥー？

ちょっと疎いから分からないけど、ランにぃとお揃いの黒いソレ。








｢体の半分にあるよね。どこが1番痛かった？｣








興味津々、そんな感じで聞いてみる。


この間お風呂に入った時、すごーってなったから。








｢覚えてねぇ｣





｢痛みって、忘れらんないんだって｣





｢そうなの？｣





｢あ、ランにぃ｣














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