あなたは浮気性 【三途春千夜】

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｢先生なんか目腫れてるね｣









その言葉にハッとして、夜更かししたからかな、なんて。




授業も会議も、馬鹿みたいに身に入らない。








大人なのに、恋愛に振り回されてバカみたい。



バカみたい。










だけど別れたいだとか、大人だからとか、そんな選択できない自分が子供みたい。1番バカ。









いつも通り授業をして、頑張って、会議だって参加して、頑張って、また、誰もいない家に帰る。




綺麗になったシャツを干そうとして、何してるんだろって笑って、携帯の通知に気づく。








春千夜さんからのメール。


出張が長引きそうだってこと、お前のカレー食いたい、会いたい。











｢･･･あはは、ずる･･･ずるい･･･っ｣









綺麗になったシャツを握り締めて縮こまった。





また涙だ。また泣いてる。









彼のせいでまた泣いて、きっとこれからも泣いて、泣いて、それでも幸せな日に縋り付く。









早く帰ってきて。




私を安心させて。






私に愛を囁いて、私の体を求めて、撫でて、どんなに、酷くしてもいいから。








ボロボロに泣いて、ようやく冷静になって、ブーッと携帯が振動する。











こんなに泣かされてもなお春千夜さんかもなんて携帯を掴んで、谷口先生の文字に落ち込んで、ごめんなさいって。







メッセージを読もうとしたところで電話がかかってきて、焦った勢いで出てしまった。

















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