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こいつを飲むのか?割るのか?

えー、飲んだら即死じゃんこんなの。


・・・空気に反応するって言ってたし

普通に開ければいいのか。


いかにもな紫色。


こんなんで死ねんのかな。

ばらまいたら死ねるかな。


・・・一般市民、殺したのかな。

新八くんも神楽ちゃんも旦那も、怪我してたな。

待機班も、大丈夫かな。


死んだら助けてくれるって感じだったし。


私一人の命くらいなんともないか。


女の温もりがある近藤さんの席。

座布団を投げ捨てて対面して座る。


うんうん、やっぱり、近藤さんの席だ。

新しい座布団置いとこ。


どうやって広がるのかわかんないし。

逃げてないやつ困るからもう少ししたら死のう。


あぁでも、窓とかちゃんと閉まってるあたり

私がこう選択するのわかってたみたい。


癪だなぁ。


総悟と土方さんが居ない時にわざわざさ。


万事屋を大事にしてるってとこまでわかってる。

ミツバ姉さんのことまで分かってる。


ストーカーかぁ。

逮捕してくれるかなぁ誰か。


はぁ。



「怖いなぁ、死ぬの」



絶対負けない自信が、何故かいつでもあったのに。


てか、出血多量で死ねそうだけど。

はぁ、背中いてぇなぁ。



「撒くか。」



死なないとみんなが助からない。

生きてたら背中の傷開いたこと怒られる。


その2つの理由から

私はそいつをばらまいたんだ。


一瞬で液体は気体になって

煙が出て、焦げ臭い匂いになって。


そんな中、紫色の煙かぁ。

やっぱ如何にもだなぁ、と自我を保つ。



神楽ちゃん泣いてたなぁ。


あのままゴリ押しだってできた。

私なら、できた。


土方さんならしてたかも。


でも、旦那の戦意は喪失してた。

新八くんと神楽ちゃんを守れるなら、きっとなんでもした。


大切にしてるなぁ。


嗚咽の後、手に広がる血液。

こんだけで人って死ぬんだ。


みんな、帰ってきてくれないかなぁ。

だめだよ、私助かったら殺されちゃうかも。

だめだよ、みんなまで毒に巻き込まれちゃうかも。


でも、助けに来てくれないかなぁ。

なんて、帰ってくる予定の日は明日だ。



「あーあ、昨日のみたらし団子、もっとみたらし追加しときゃ良かった」



あぁでも、ミツバ姉さんに会えるかも・・・。

いや、ないか。


もし、本当に天国と地獄があったら

私は天国になんか行けないから。


死んでしまえば、きっと、あの人の所には行けないな。




33、一筋縄→←31、契約成立



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あい(プロフ) - eight40094さん» コメントありがとうございます!すっごく嬉しいです!これからもよろしくお願いしますー! (2021年2月9日 7時) (レス) id: 7ef5ab0f96 (このIDを非表示/違反報告)
eight40094(プロフ) - あぁ、早く続きが見たいです!忙しいと思いますが、作者様頑張ってください! (2021年2月9日 3時) (レス) id: c00f201ead (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あい | 作成日時:2021年1月30日 23時

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