第8話~瞳~ ページ11
(人1)視点
彩「それ、無駄じゃない?」
立花さんが言うと、若武さんはムッとしたように立花さんを睨んだ。
貴方「他にいい方法あるかな?」
立花さんは、ちょっと肩をすくめた。
彩「わかんないけど……」
若武「ほら見ろ。
とにかく何でもやってみるんだ。あのマウンテン・バイクは、スゴく長い間、親に頼んで、やっと買ってもらえて、昨日、届いたばかりだったんだぞ。
今日が初日なんだ!ちきしょう……」
最後は、うめくように言った若武さんが、とても小さく見えて可哀想だった。
彩「乗ってきちゃいけない決まりなのに、のってくるからよ」
貴方「確かにそうだけど……」
若武「俺んち、一番遠いんだ!!」
彩「見つけられればいいけどねえ………」
あ、それ言ったら…!
若武「お前なあ、協力する気あるのか?!」
立花さんは、少し悩んだ後、
彩「協力はするけど、あんまり希望を持たないほうがいいと思うな」
立花さんがつぶやくと、若武さんは私達に向き直って、
若武「俺は、見つけてやるぞ、必ずっ!」
まっすぐ見つめるその目が、若武さんの真剣さが溢れでて、私の心に不思議な気持ちを呼び起こした。
それは、できる限り挑戦してみよう!
という気持ちだった。
もしかしたら、生まれて初めてかもしれない。
若武さんのその決意を込めた瞳が、私にそう思わせたのだった。
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幸美シオン - 原作との流れに入れても自然な感じがします!これからも頑張ってください! (2015年11月10日 6時) (レス) id: 5d8807acba (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - 面白いです。KZの小説でオリジナルの主人公って少ないのでうれしいです。更新頑張ってください。応援しています!! (2015年10月27日 22時) (レス) id: 7579ab75e5 (このIDを非表示/違反報告)
ノノ - おもしろい (2015年10月26日 16時) (レス) id: 61b8cc2084 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無気力 | 作成日時:2015年10月11日 22時