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37話 ページ46

そっ…と私の頬に触れたラゼの手。
懐かしさ、憎さ、もどかしさ。

あの日の私が強ければ。
こんなことにはならなかったのだろう。

ラゼ「俺はAの一番になりたくて殺した。好きが、鮮血を生んでしまった…。ごめん、愛してる」

交わって、寄り添えなかった2つの心。
両片想いは、はじけてしまった。

「ありがとう…ごめんね…」

ラゼは優しく頬にキスを落とした。
__
____
_____________

目が覚めると。
ソファーの上で、パクとマチとシズクが私の顔をのぞきこんでいた。

パク「…目、覚めたのね」

パクの手が私を撫でた。
優しく、柔らかな匂い。

マチ「よかった…」

ギュッと私を抱き締めるマチとシズク。

「…」

涙が頬を伝った。
音なく、ポタポタと垂れた音が響いた。

シズク「泣かないの!…もう」

「うん、ごめん…」

広間で寝ていたらしい。
そこには、女3人と、クロロしかいなかった。

何でも、2日寝てたそう。

「…フェイの所、行ってくる。ケンカしてたままだから、さ」

パク「そう」

フェイタン、怒ってるんだろうな…なんて。

コンコンと静かにノックした。
どうしよう、怒っていたら…。

フェイ「…誰ね」

「…私、Aだけど」
と言うと、直ぐドアがあいた。

フェイ「起きたのか…?大丈夫か?」

「うん、大丈夫。…それとごめん」

フェイ「そんなの、まだ気にしてたか。大丈夫ね、私怒てないよ」

「…ありがと」

フェイ「ま、中入るか?」

「そうする、お邪魔します」
と、私は中に入った。

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ヴァインシン(プロフ) - カンナさん» 最強臭笑 すごいですね笑 (2016年2月14日 12時) (レス) id: 25d31f47b1 (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - おおー!漂う最強臭…!! (2016年2月14日 0時) (レス) id: 18e9c14b4b (このIDを非表示/違反報告)
ヴァインシン(プロフ) - 皆さん!無事、念能力の構想がまとまりました!追記でも書きましたが締め切らせてもらいます!ありがとうございました! (2016年2月14日 0時) (レス) id: 25d31f47b1 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァインシン(プロフ) - カンナさん» はい!"応用が効く+制約と誓約"でかなり強力なものが望めるかな、と! (2016年2月13日 21時) (レス) id: 25d31f47b1 (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - おおー!すっごくいいアイデアですね!自然界のものなら植物の他にも沢山あるし、応用も効きそうですね(´∇`) (2016年2月13日 20時) (レス) id: 18e9c14b4b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヴァインシン | 作成日時:2016年2月3日 18時

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