40 決闘、ではなく口喧嘩? ページ3
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最終試験。
負け残りのトーナメント。相手に参ったと言わせたら勝ち、というもので、殺してはいけないという決まり。
……というか、嫌な会長ですね。ここに簡単に負けを認める者などいないはずなのに。
私の相手?
あの忍の方……ハンゾーさんです。
ちなみに負けたらゴン。それは気持ち的に嫌なので……
「よしっ勝ちます!」
ゴン「頑張ってね、サクヤ!」
ゴンに送り出され、ハンゾーと向かい合う。
ハンゾー「……あんた、もしかして」
ハンゾーの顔が曇っている。
「ええ、久しぶりね。半蔵」
半蔵、と私は名前を呼ぶ。
ハンゾー「サクヤ……様!!」
驚きに満ちた表情でハンゾーが私を見詰める。
ハンゾー「今まで、何処に!」
「それは言えぬものよ。我は国を出た。ただそれだけの話」
ハンゾー「何故、国を……」
「愚問。そなたには分かりようもあるまい……。あの家の生き辛さなど」
ふっ、と私は息をつき、にっこりと笑って見せた。
「さ、お姫様ごっこはおしまい!−−戦いましょう?ジャポンで磨いた技、見せてください」
ハンゾー「……分かったよ」
ハンゾーが腕から仕込み刀を抜き出す。……ふふ、あの頃からどれほど強くなったのかな?
試験官「始め!」
ハンゾー「はぁっ、はぁっ!」
現状、私の前にはひどく息切れをするハンゾーが膝をついている。
何をしたって?ただ避けてただけです。
「汗、大丈夫ですか?」
ハンゾー「うるせえ……!」
「昔と変わらず光り輝いてますよ?」←
ハンゾー「っうるせえ!」
私が言ったその言葉に、ハンゾーが起き上がり、私をびしっと指差す。
「?」
ハンゾー「あんたは昔っからな!身体能力高過ぎなんだよ!いっつもいっつもオレをバカにしてよ!!」
そして、いきなりの大声。……ちょっと待て。なんでいきなり怒って……
「バカになぞしておりません!ただ私は事実を述べたまで」
ハンゾー「なら言うがな、この頭は剃ってるんだ!邪魔だからな!」
「じゃあ短くするだけでいいじゃないですか!?」
ハンゾー「オレの信念だよ信念!」
いきなり口喧嘩が始まる。いやいや何故!?自分でもわかりません!!
イルミ(ムカつくけど、叫ぶサクヤ貴重だ……撮っとこ)
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藤原黎明 - ごめんなさい!コメント気が付いてませんでした……!探しにくくてすみません!でも、読んでいただけて嬉しいです! (2018年8月31日 17時) (レス) id: 50a7dd275d (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - すみません。もう少し調べてみたら見れました!本当にすみません(T-T) (2018年8月10日 11時) (レス) id: ecaf096ebb (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - あの、作品の一番始めといいますか第一話?が見れません。どうしたら見れますか? (2018年8月10日 11時) (レス) id: ecaf096ebb (このIDを非表示/違反報告)
フェイたん - とても面白いです!夢主ちゃん可愛すぎ!これからもお体に気を付けて頑張って下さい! (2018年1月12日 17時) (レス) id: 3affdfaf3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藤原 黎明 | 作成日時:2017年12月20日 0時