第百七十七話『グワングワン』 ページ20
────数日後､
『……太宰さん､ゲェムしながら行かないでください』
太｢……まさか君！私がゲェムに夢中になり過ぎて転けるかもしれないと心配を……！｣
『……違います､行ってらっしゃいませ』
黒い車に押し込んで運転手に向かって頭を下げる｡
運転手は緊張した面持ちでアクセルを踏み込んだ｡
『……却説』
五大幹部であり自分の上司である太宰は港へと向かった｡幹部が出向くということはそれ相応のことが起こったということ｡
『……今のうちに中原さんに体術を教えてもらうか』
咳をしてこれから起こる“何か”に備え､芥川は地下室へと足を進めた｡
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『……頭がグワングワンします』
中｢あんだけ投げ飛ばされりゃ､そうなるだろうな｣
中也に背負い投げされて異能でぶっ飛ばされて､色んな状態から投げられて受け身の練習をしていた｡
『……これ筋肉痛になりそうです』
中｢なんならここのビルの上から落ち｣
『厭です』
中｢即答かよ｣
誰が好き好んでこの莫迦デカいビルの上から落下するんだ｡どこかの包帯無駄遣い装置ではあるまいし｡
中｢投げ技も足掛けもだいぶ上手くなったからな……次は蹴りを覚えるか｣
『いいですね｡腹黒幹部の鳩尾に蹴りを入れたいです』
中｢……手前も云うようになったな｣
当たり前だ｡敵相手にもそうだが､腹黒の鳩尾に素晴らしい一撃を決めてやりたい｡
中｢よし､今日はここまでだ｡水分補給をしっかりしろよ｣
『はい､今日もありがとうございました』
頭を下げて中也を見送る｡
一時間もなかった体術訓練だったが､スパルタ中也の指導にさすがの芥川も疲労が隠せない｡
『……上がるか』
ジメジメした地下は芥川の気管支が合っていない｡
咳をしながら部屋を出て地上へと上がる｡
『……なんだか慌ただしいな』
数名の装備を施した黒服がロビーから外へと勢いよく飛び出していった｡
何かあったのかと思ったが自分に連絡が無いことを携帯を見て確認して去ろうとした時だ｡
『……エリス嬢？』
エ｢やっと見つけたわ！どこに行ってたの､A｣
ニコリと効果音の付きそうな素敵な笑顔で芥川を見上げていた首領の所の可愛いお嬢さん｡
『……エリス嬢､その名はできれば』
エ｢……判ったわ｡行きましょう､アクタガワ！｣
華奢な腕で外套を引っ張られながら芥川は昇降機へ乗り込んだ｡
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アニヲタ(プロフ) - 少し遅くなりましたが最近（？）20巻発売されましたね！私はもう…ショックが酷くて読んだ後一週間位病んでました笑更新再開ずっと気長に待ってます！無理の無いご自分のペースで書いてくださいね…！ずっとずっと待ってます！ (2021年1月11日 22時) (
レス) id: 71f36505fa (このIDを非表示/違反報告)
らしろ(プロフ) - アニヲタさん» いえいえ、リクがありましたら可能な限り受け付けます。お時間が掛かるかもしれませんが、、、でっぷるは映画で一度見たきりなのであまり詳しく覚えてないです、、小説は友人に貸して帰ってこないんですよ笑 (2020年7月30日 3時) (レス) id: 2b7c5de986 (このIDを非表示/違反報告)
アニヲタ(プロフ) - 厭々!!!リク受けて下さるだけでも十分過ぎるのにぃ…マジで有難う御座います…！実は私もでっぷる編全く、これっぽちも知らんのですよねぇ...。 (2020年7月28日 18時) (レス) id: a9a289fd68 (このIDを非表示/違反報告)
らしろ(プロフ) - アニヲタさん» コメントありがとうございます。でっぷる編ですが今､手元に小説がない状況でして書くことが出来ないんです､申し訳ないです、、、リク希望ありがとうございます。時間が掛かるかもしれませんが､受付致します。 (2020年7月28日 18時) (レス) id: 2b7c5de986 (このIDを非表示/違反報告)
アニヲタ(プロフ) - あのぅ…でっぷる編書くご予定はありますでしょうか…？若し無ければリクをしたいのですが… (2020年7月28日 14時) (レス) id: a9a289fd68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らしろ | 作成日時：2020年3月16日 21時
