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『え、いやまぁそりゃ……』
「どこでそんな仲良うなってん。」
侑が不満そうな顔をして私を見つめる。
『どこでってそら北さんのい……』
……危ない。
思わず北さんの家て言うてまうとこやった……!!
「い?」
『いっ、色んなとこでや…別に何もやましいことなんか……』
ちらっと2人の方を見ると絶句していた。え、何や間違ったこと言うた?
「まさか北さんAに手出したん…?」
『あほ!!』
思わず投げたリモコンが治の顔にクリーンヒットした。
「あ!!サム鼻血出た!」
.
「コソコソ隠さんとさっさと言えや。」
『やから何もない言うとるやろ。』
「何もないわけあらへんやろ!!あの北さんやで!?俺とサムよりも知り合うたん後やのにお前の方が仲良えのおかしいやん!?」
「確かにそれはおかしいな。」
『侑はとにかく、おにぎり食べとる治には説得力ゼロや。』
あかんあかん、バレたら北さんが危ない。
きっと双子のことや、質問攻めも避けられへん。
すると誰かの携帯の着信音が鳴り響いた。
「?サムはよでぇや。」
「俺ちゃうで。」
『わっ、ごめんうちや。』
食卓のテーブルに置いたままだったスマホを見ると、思わず固まってしまった。
『……』
画面には"北信介"の文字。
「?Aでーや。」
『えっ、あ、うん。』
画面をタップして耳にあてる。
『もっ、もしもし。』
《A、今ええか?》
『えっ、あ、は、はいっ。』
「A〜誰なん?」
『えっ、ちょっ!?』
ぬっと背後から治が現れて、声が裏返る。
《何や、治おるんか?》
北さんとわかった瞬間、治の顔が真っ青になる。
「サムどーしたん?」
あんたまで来てどないすんねん。
《何や侑もおったんか。》
「えっ?北さん?え、北さんよな?あの北さん?」
《俺やで。Aすまんタイミング悪かったか?》
ごめんなさい北さん。今回ばかりは否定しにくいです…
「き、北さん!!」
突然侑が大きな声を出すから、鼓膜死にそうやわ。
《?何や。》
冷や汗を垂らしながらも侑は言葉を続けた。
「北さんAに手出したってほんまですか!?」
『言い方に語弊があり過ぎやあほ!!』
すると暫くの沈黙があり、北さんは返した。
《まだ手は出しとらんけど。》
『やから言うたや…………え?』
今、"まだ"って言うた???
.
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さっちゃん - めっちゃ面白かった!なんかもう、言葉にならない…。感動😭 (4月24日 20時) (レス) @page50 id: c5a0fb1f72 (このIDを非表示/違反報告)
さつむいも - めっちゃ面白かったです!感動して泣きかけました...!神作を有難うございました!! (4月20日 18時) (レス) @page50 id: 29094487c6 (このIDを非表示/違反報告)
こめつぶ(プロフ) - めっちゃ神作でした…!!!親と兄弟が目の前にいるのに何度も涙出そうになって、めっちゃ堪えました。本当に素敵な作品、ありがとうございます!!!!多分これからもリピートさせていただくと思います!!(() (4月8日 16時) (レス) @page50 id: e94f7d2b88 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆ - 神作ッ!!!主様天才すぎます。3周目に突入したのに涙が... (4月4日 0時) (レス) @page47 id: d24603059d (このIDを非表示/違反報告)
赤羽 - なるほどなぁ、、神、 (4月3日 1時) (レス) @page50 id: b22b7ccd76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にろ | 作成日時:2020年5月17日 14時