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『んっ……あれ、』


ぱちっと目が覚め、スマホの電源をつけると時刻は日付が変わった午前6時半。



『あれからそのまま寝ちゃったんか…』



念の為双子の部屋に行くと、2人ともおらんかった。



おるのはぐちゃぐちゃな2段ベッドのシーツと布団と枕。小学生か。





『…ほんっまに…』




頭をガシガシとかきながら、思わずベッドメイキングをてきぱきとする。



『別にそんなんちゃうしただベッド汚くて見てられんかっただけやし…お母さんの負担少しでも少なくしとるだけやし…』



ブツブツと自分に言い聞かせる。

わ、侑のベッドええ匂いする…






『あほ!!!変態か!!ちゃうわ!!』


「A〜?」



下からお母さんの声が聞こえて、慌てて自室に戻り制服に着替えてダダダダッと階段をおりた。



「どしたん急に叫ぶからびっくりしたわ…」



『あ、あはは…何か変な夢見て…』



流石にお母さんに言われへんやろ…ブラコンかって引かれてまうわ…




トーストに蜂蜜をつけて、シャクシャクと頬張る。



「せや、治と話せたんやって?」



『うぇ?何れひっとるん?』



「食べてから喋んなさい。昨日治がえらいご機嫌やったからなぁ。」



『へぇ、そら知らんかったわ。』




お母さんは嬉しそうにニコニコしながら、お弁当を作っている。



「あ、あと何やAは無防備やから危ないって言うとったで。」



『は?』



無防備?危ない?何の話や。





.





「おっ、おはよ〜A。」


「おはようさん〜。」


『おはよう、早苗ちゃん、渚ちゃん。てか、渚ちゃん鼻血?』



渚ちゃんは鼻にティッシュを入れて手でおさえている。



「朝練で調子乗ってでかいプレーしたら、ボール思いっきり当ててもーてん。あぁ気持ち悪…」


「あほやん。」


「うっさいわ。」


ハハッと笑う早苗ちゃんをじとっと恥ずかしそうに睨む渚ちゃん。


顔はちゃうけど、何や侑と治みたいやな…





「そういえばA、今日元気そうやね。」



『え、そう?』



「おん。何や嬉しそう。」



『……そう、なんかな。』





もしかして、治と話したこと…私嬉しいと思っとるんかな。



そう思うと、ちょっとだけ頬が緩んだ。




『…そうかも。』



「何や双子と仲直り出来たん?」



『片方は?ていうか仲直りって言うんかな…』



「おたくも大変やな…」



『ふふ、まぁね。』






今日はいつもより気分が軽いと思った。




.

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さっちゃん - めっちゃ面白かった!なんかもう、言葉にならない…。感動😭 (4月24日 20時) (レス) @page50 id: c5a0fb1f72 (このIDを非表示/違反報告)
さつむいも - めっちゃ面白かったです!感動して泣きかけました...!神作を有難うございました!! (4月20日 18時) (レス) @page50 id: 29094487c6 (このIDを非表示/違反報告)
こめつぶ(プロフ) - めっちゃ神作でした…!!!親と兄弟が目の前にいるのに何度も涙出そうになって、めっちゃ堪えました。本当に素敵な作品、ありがとうございます!!!!多分これからもリピートさせていただくと思います!!(() (4月8日 16時) (レス) @page50 id: e94f7d2b88 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆ - 神作ッ!!!主様天才すぎます。3周目に突入したのに涙が... (4月4日 0時) (レス) @page47 id: d24603059d (このIDを非表示/違反報告)
赤羽 - なるほどなぁ、、神、 (4月3日 1時) (レス) @page50 id: b22b7ccd76 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にろ | 作成日時:2020年5月17日 14時

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