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『えぇ…治が…??』


お母さんの言葉が頭の中で何度もリピートする。



"治が寂しがっとんで?"



『いや、えぇ…』



嬉しくも嫌でもない何とも複雑な気持ち。

まぁ侑は1ミリもないとは思ってはいたけど。



頭にはてなが浮かんだまま、ベッドにダイブする。


……あ、北さんにお礼のメッセージ送らんと。


すっと起き上がって、鞄からゴソゴソとスマホを取り出す。


LINEのアイコンをタップすると、早苗ちゃんと渚ちゃんからメッセージがあった。

ごめんね2人とも、今日は先客がいるのだ←



宮 A今日はご馳走様でした。本当に美味しかったです。お婆ちゃんにも、お礼を伝えて頂けると嬉しいです。



きっと北さんは既読遅いだろうなぁ。


なんて思っていたら、既読の文字がぱっと出る。え、早すぎん?

しかし、既読になったもののすぐに返って来ない。タイピング遅いんだろうなぁ、可愛い…



北 信介それは良かったわ。ちゃんとご飯食べるんやで。


忘れてなかったんや北さん。

何だか嬉しくなって思わず頬が緩む。




宮 Aお母さんにちゃんと伝えたので、大丈夫かと。


宮 Aあと休日ですか、基本空いてます。お婆ちゃんに伝えて頂けますか?


北 信介ほな今週の土曜日来てくれるか?時間はいつでもええって。


『はやっ。』

でも嬉しいなぁ。


友達は早苗ちゃんと渚ちゃんがおるけど2人とも部活で忙しいから、誰かと何かするなんて今までほとんど無かったから嬉しい。


宮 Aわかりました。では土曜日お邪魔します。


北 信介ありがとう、宜しく頼むわ。



『…ふふっ、』



北さんとLINEしちゃった。

ゴロゴロとベッドに転がるものの、顔のニヤケは何故かおさまらない。


『楽しみやなぁ。』


休日が待ち遠しく感じるのは久々だ。





すると、コンコン、とノックの音。



お母さんかな?お風呂空いたんやろか。







『お母さん、なに__』




「あ……A、」


部屋に来たのはお母さん



ではなく治だった。





『……何で上裸ねん。』


「暑いから。」


『あー…』


「お風呂あいたから、言いに来た。」


『?あ、うん、わかった。』






珍しいというより、何か奇妙だ。



いつもお母さんが呼びに来るのに。





部屋の電気を消して治の横を通ろうとしたら、ぐいっと腕を掴まれた。




.

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さっちゃん - めっちゃ面白かった!なんかもう、言葉にならない…。感動😭 (4月24日 20時) (レス) @page50 id: c5a0fb1f72 (このIDを非表示/違反報告)
さつむいも - めっちゃ面白かったです!感動して泣きかけました...!神作を有難うございました!! (4月20日 18時) (レス) @page50 id: 29094487c6 (このIDを非表示/違反報告)
こめつぶ(プロフ) - めっちゃ神作でした…!!!親と兄弟が目の前にいるのに何度も涙出そうになって、めっちゃ堪えました。本当に素敵な作品、ありがとうございます!!!!多分これからもリピートさせていただくと思います!!(() (4月8日 16時) (レス) @page50 id: e94f7d2b88 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆ - 神作ッ!!!主様天才すぎます。3周目に突入したのに涙が... (4月4日 0時) (レス) @page47 id: d24603059d (このIDを非表示/違反報告)
赤羽 - なるほどなぁ、、神、 (4月3日 1時) (レス) @page50 id: b22b7ccd76 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にろ | 作成日時:2020年5月17日 14時

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