30分前の一時 ページ35
そして2日後。いつもの朝練よりもうんと早い時間に家を出る。
昨日お母さんに、今日のことを話したら
「友達？？女の子？？」
『男の子3人だよ〜。』
「えっ！？あんたいつの間にそんなモテてたん！？」
『モテてないから！！』
「せや、写真ちゃーんと撮っといてや？」
『もう！からかわないでってば！！』
でも、侑くん達とは勿論、倫太郎くんと1枚位は撮りたいな。なんて思っちゃう。
トントン、と足を床に当てて家のドアを開けた。
.
角名side
やばい。
予定の30分も前に着いてしまった。
別に緊張してるとかじゃない、決して。うん。
スマホを開いて適当に弄っていると、大好きな声が俺の名前を呼んだ。
『あ、倫太郎くん！』
「あ、A。おはよう。」
『倫太郎くん早いね？』
「何か早く来ちゃった。そう言うAも早いけど？」
『うぐ…ごもっともデス…。』
そしてお互い少しきまづい沈黙が漂う。
視線を感じると思ったら、Aが俺の方を見上げては靴まで見て固まった。
ちなみに俺も全く同じことをしている。
(え、やばい可愛い…。)
いつも下ろしている髪を、今日は2つ結び。
だぼっとした大きめの黒いパーカーに白のホットパンツ。そこからすらっと現れる綺麗な足。いや細いし長い。モデルか？？
後ろにはちっちゃいウエストバッグ。いやもう、えぇ…
「A可愛すぎ…。」
『えっ！？え、変じゃない…？髪の毛とか…』
「全然。寧ろすごい似合ってる、」
『えへへ…あ、ありがとう…！』
照れくさそうにはにかむAに、どきっと心臓が跳ねた。
『で、でも倫太郎くんも…』
「え？」
『倫太郎くん…め、めっちゃかっこいい…、あぁぁ待ってちょっとタンマ…！！』
顔を赤くして手で口元をおさえるA。
「Aに言われると嬉しいなぁ。こっち向いて、」
『えっ！？』
Aがカメラ目線になった瞬間、パシャリと撮った。
『えぇ！！ちょ、け、消して！！』
「だーめ。消しませんー。」
『じゃ、じゃあ私も倫太郎くん…撮らせて下さい…』
「えぇ…」
まさかのカウンター。幸いまだ双子達も来てないし良いよね？
ぐいっとAの肩を自分に引き寄せて、また1枚。
『え、まっ、…』
「今のLINEに送っといたから。」
Aはスマホを見た途端、林檎のようにまた顔を赤くした。
(ほんとに、可愛い子。)
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麻呂ましゅ(プロフ) - 宮侑イケメン過ぎて今度は侑の小説見たくなっちゃったー( ߹꒳߹ ) (11月15日 7時) (
レス) @page47 id: e05060289a (このIDを非表示/違反報告)
なっちち(プロフ) - 久々にキュンキュンきました(*´ω｀*) (2021年2月7日 4時) (レス) id: 5d60cec675 (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - 気づいたらニマニマしてました……とても良い作品ですね(*´ `) (2020年5月18日 22時) (レス) id: 5054bb840e (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ - 可愛すぎるってぇぇぇぇ!やばい！讀みながらひとりで騒いでたわ (2020年4月12日 16時) (レス) id: 767cede04a (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 更新お疲れ様です！続きがすごく楽しみです！！応援してます！！ (2020年4月7日 1時) (レス) id: f894f75d5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にろ
| 作成日時：2020年3月11日 10時
