ウブ2号/作者より ページ17
宮治side
「良かったな、陸奥さんに教科書借りれて。」
「……え？あ、うん。」
教室に戻り席につく。ちなみに今俺は角名と席が前後である。角名はちゃんと授業受けとるから、寝る時良い壁になるねんなぁ。
というものの、例のこいつは数分前借りに行った陸奥さんの教科書をぺらぺらと捲り時には赤面し、時には口元がほんの1mm、いや0.1mm緩んでいる。俺にはわかる。
「ねぇ見て治…俺これキツネなっとる…え、やば可愛いすぎない？」
んー？と例の教科書を覗くと、ちびキャラの角名が描いてあった。あ、キツネの耳ついとる。
「陸奥さんほんまに絵上手いな〜。漫画家とか目指しとるんやろか。」
「えっ、どうなんだろう………えーこれほんと可愛い…本当に俺？はぁあ可愛すぎ……」
「」
耳まで赤くしながら、手で顔を覆っている角名。正直こんな角名は見たことない。
今までずっと目は細くて、無表情で、たまに毒舌になるこいつが赤面しているなんて、日頃では有り得ない光景やでホンマに。
「良かったなぁ陸奥さんみたいな美人さんにモテられて。」
「いや本当にA可愛いよね。本当に俺なの？俺のファンなの？」
「めっちゃ素直にデレるやん。しかもあの反応はどう考えてもお前しかおらんやろ。」
「だって嬉しいじゃん。A可愛いし優しいし……はぁ、好きかも……。」
いや、好きかもやなくてお前そればりばり好きやんけ。
「1回下校とか寄り道とかしてみたいなぁ。」
「したらええやん。」
「ばか。Aと2人とか俺がカッコイイとこ見せないと…そんな早くに行動にうつすとか無理。」
超真顔で、いつもの表情でさらっとそう言った角名。
「お前陸奥さんの前ではどんだけカッコつけたいねん。」
「だってカッコいいって思われたいじゃん。」
「じゃあそんな感じで、行動にうつせばええやん。」
「だから、そういうのは失敗したくないから突発的に行動すれば良いってもんじゃないの。」
頬を膨らましてムスッとしている角名を見て、タイミングが悪かったのか良かったのか始業のチャイムが鳴り、席につく。
前を見ると角名の耳が赤いのが自然と目に入った。
陸奥さん。
心配せんでも
かなりウブやわ。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
こんにちは、にろです！
早くもお星様が赤色になりました！
とても嬉しいです…本当にありがとうございます！
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麻呂ましゅ(プロフ) - 宮侑イケメン過ぎて今度は侑の小説見たくなっちゃったー( ߹꒳߹ ) (11月15日 7時) (
レス) @page47 id: e05060289a (このIDを非表示/違反報告)
なっちち(プロフ) - 久々にキュンキュンきました(*´ω｀*) (2021年2月7日 4時) (レス) id: 5d60cec675 (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - 気づいたらニマニマしてました……とても良い作品ですね(*´ `) (2020年5月18日 22時) (レス) id: 5054bb840e (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ - 可愛すぎるってぇぇぇぇ!やばい！讀みながらひとりで騒いでたわ (2020年4月12日 16時) (レス) id: 767cede04a (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 更新お疲れ様です！続きがすごく楽しみです！！応援してます！！ (2020年4月7日 1時) (レス) id: f894f75d5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にろ
| 作成日時：2020年3月11日 10時
