希望のソウルに惹き寄せられて

まばゆい輝き ページ31

イリ「ゥ…あぁ！」

ナ「ほぉらほぉら…さっさとこっち側まで堕ちて来いよ…楽になれるぜ？」

イリーナは苦しんでいた
ナイトメアに何度も何度も心を揺さぶられ、イリーナのソウルは先ほどまでの輝きが失われ、黒い光に満たされつつあった
黒い光に満たされること、それはつまり闇に心を明け渡し、希望から絶望へとソウルを変えることを意味する
しかし、イリーナは未だ自分の意志でナイトメアの囁きに抗っていた
ナイトメアはいい加減堕ちてもいいころ合いなのになと疑問を抱きつつもイリーナのソウルへ投げかけるように攻めを続けていた

ナ「なぁ？考えれば簡単なことだ。どうして拘束を解除した後もあいつらは追って来なかった？触手から解放されたらすぐに攻撃すれば助けられたかもしれないってのにさ…そう、お前は見捨てられたんだよ。まだわからないのか？」

イリ「そんなこと…無い！パピルスもコーヒーも貴方達に怯えて腰を抜かしちゃっただけ！彼らは何も悪くない！」

ナ「ハァ…分かんねぇなぁ…どうしてあいつらを信じる？」

イリ「信じてることに理由なんていらないよ。どんな悪人にだっていい所もあるし、良い心はあるんだよ！貴方にはいなかったの？そういう人…心から信じられる存在が…」

ナ「うるせぇ！」

イリ「きゃあ！」

イリーナの言葉にカチンときたのか、ナイトメアは触手でイリーナの頬を叩いた

エラ「オイオイ、コイツノ事利用スルンダロ？殺シタラダメダロ？」

エラーはナイトメアの行動にぎょっとして思わず声を大きくして注意した
しばらくはぁはぁと息を荒げていたナイトメアだったが少しして

ナ「悪い…」

とだけ呟き、手をイリーナに向けた

イリ「私は負けない…きっと…パピルスたちは助けにきてくれるから…」

ナ「あぁ…もううんざりだ…こうなりゃ力ずくで闇に染めてやる！」

イリ「や…やめて…！」

イリ(もう…ダメなの？お願い…誰か…助けて…パピルス…)

イリーナはそう思いながらそっと、涙を流した
すると涙はぽたりと首にかけていたネックレスにかかった
その瞬間、ネックレスの宝石はこれでもかというほど美しく輝きだし、その光にエラーとナイトメアは思わず目を腕で覆った

エラ「ナ、何ダ！？」

ナ「クッソ…！」

パ「イリーナ！って、何なのだこの光は！」

丁度その時パピルスたちが到着し、やはり宝石から放たれる光に目を覆った
やがてその光は落ち着き、ようやく６人は目を開けることができたが、６人はイリーナの姿を見て目を大きく見開いた

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