無力感の中で ページ28
パ「ア…アァ…!」
コ「ァ…」
そのころパピルスたちは絶望に暮れていた
何よりパピルスは最初、自分がイリーナを守るといったにもかかわらず、2度もイリーナを見失い、自分が近くにいたのに圧倒的な力の前に手も足も出せず、目の前で攫われてしまったことがよほど精神に来たのか、コーヒー以上に絶望し、涙を流していた
パ「俺様が…俺様がもっとたくさん体を鍛えていれば…強ければ…こんなことにならなかったのに…イリーナにあんな顔させずに済んだのに!俺様ときたら…!最初に守るって言ったのに…これじゃあ…何の役にも立たない只の骨じゃないか…今の俺様はきっといつものサンズよりダサい…いや、それ以下だ…」
コ「パピルス…」
泣きながらそういうパピルスにコーヒーはかける言葉も行動も分からず、ただ茫然と見ているしかなかった
しかしパピルスの様子ををみて、コーヒーも落胆した表情でうつむいた
コ(どうして…こうなるんだろう…僕は…何で…何もしなかった?パピルスはナイトメアに捕まってた時も必死に抜け出そうと最後まで頑張ってたのに…僕は?ただその場の状況に流されて何の役にも立ってなかったじゃないか…何もしなかった僕はのがよっぽど…いや、もしかしたら僕が足を引っ張ってたんじゃないか?…アァ…やっぱり僕なんて兄さんの陰に隠れてゲームしてるダメ骨なんだ…)
二人はますます悲観的になり、涙をぼろぼろと流し続けた
しかしその時だった
「ヴォオオオォォォ!」
パ「バグ!」
後ろからけたたましい叫び声がして二人が咄嗟に後ろを振り向くと、そこには見たことが無いほど巨大なバグが立っていた
しかもいつもと様子が違い、二つだった目は6っつに分かれ、触手をタコやイカのようにうねらせながら、こちらにじりじりと向かってくる
パピルスは危険をいち早く察知してコーヒーの手を握った
パ「コーヒー!ここは危険だ!早く逃げないと!ほら立って!」
コ「ァ…ゴメ…パピルス…」
パ「ニェ!?」
コ「コ、腰が抜けちゃった…」
パ「嘘だろ!?」
「ヴォオオオォォォ!」
パ・コ「「ッ!」」
パ(もう…ダメなのか!?)
目の前のバグが触手を大きく振り下ろそうとし、二人はキュッと目をつぶった
死を覚悟した二人だったが次の瞬間響きわたったのは自分たちの骨が砕ける音ではなく、何かがはじいたような音だった
パ「ニェ…?」
コ「?」
不思議に思いそっと二人は目を開けた
55人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Undertale」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鈴(プロフ) - 面白いですね=)どうでもいいけどイリーナって聞くと…どうしてもビッチ先生の幼少期の頃の姿と重なる…w (2019年6月20日 19時) (レス) id: 83fb9e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース - レイラさん» コメントありがとうございます!さぁどうでしょう?そこはストーリーを見てからのお楽しみということで! (2018年6月19日 22時) (レス) id: 92a13e267b (このIDを非表示/違反報告)
レイラ - 〈続き〉メイリンと小夜ちゃんは戦闘シーンがカッコイイので(#^.^#)続きが楽しみですー!応援してますよ!! (2018年6月19日 21時) (レス) id: 1ec2afeb3d (このIDを非表示/違反報告)
レイラ - 《絶望のソウル》が目を覚ますってことはイリーナちゃん!!闇落ちしちゃうってことですか!!?闇落ちしたイリーナちゃんはかっこいい姿をイメージしてしまいます!アニメキャラにたとえるなら黒執事のメイリンやblood-cの小夜ちゃんみたいな感じでしょうか!? (2018年6月19日 21時) (レス) id: 1ec2afeb3d (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース - ベルフェゴールさん» アンケートご協力ありがとうございました!なるほど、ヘルプは敵にもってこいですね! (2018年6月19日 17時) (レス) id: 92a13e267b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ