希望のソウルに惹き寄せられて

怖面スケルトン ページ15

「HEH…HEHEH…」

赤いサンズハァハァと息を荒くしながらイリーナを見つめた
しかし当のイリーナ本人はそれが何を示しているのか分からず、？マークを頭に浮かべていた

イリ「ねぇ、赤いサンズ！」

　「あ？」

イリ「貴方は何て名前なの？さっきから聞けてなくてうずうずしてるんだ！」

赤いサンズは暫しポカーンとしたがすぐに余裕の表情を浮かべ

マ「あぁ…オレのことはマスタードとでも呼んでくれ。なんせ大のマスタード好きなもんでね。」

イリ「へぇ！やっと知れた！マスタードが好きなんだね。でも私辛いの苦手なんだ…」

マ「HEH…そりゃあ残念。」

イリ「ところでさっきから疑問なんだけど、どうして私の事押し倒してるの？」

マ「いやか？」

イリ「うーん…そうじゃないんだけどその…ちょっと恥ずかしいなぁって…」

そういうとイリーナは少しばかり頬を赤らめた

マ(っ！何だこいつ…最高じゃねえか！)

マスタードは心底嬉しそうな笑顔を見せ

マ「じゃ…じゃあさ…恥ずかしくならないようにオレとちょいと遊ばねえか？」

イリ「？いいよ！友達になりたいから喜んで！何する？鬼ごっこ？かくれんぼ？」

マ「HEH…それなんかよりももっと楽しい事さぁ…」

マスタードはそう言うとどんどん顔をイリーナに近づけていく
と、その時だった

　「SANS…」

マ「ひっ…」

イリ「？」

急にマスタードの背後でどすの効いたやや乾いた声が響いた
恐る恐るマスタードが振り返るとそこには鬼の顔した怖面スケルトンが腕組をして立っていた

マ「ぎゃあ！ボッボスゥ！？」

マスタードはさっきとは打って変わり青ざめた顔で一気にその場からひいた

　「いなくなったと思えばこんなところで何をしている…」

マ「ちっちち違うんだよ！そっそんなんじゃなくて！」

　「今は連れがいるんだ…こんなところで私の顔に泥のみならずフンまで塗る気か…」

マ「ア…アババ…」

　「仕置きの覚悟はいいか！」

マ「ッ！」

スケルトンは高々と腕を上げ数本の骨を出現させるとマスタードめがけて振り下ろそうとした
しかし

　「っ…どういうつもりだ…人間…」

イリ「ダメ…マスタードを傷つけないで！」

　(何だこいつ…容姿はなかなかだが…)

　「おい、こいつは貴様を襲おうとしたのだぞ？駄犬を庇う義理などないはずだ。」

イリ「襲おうとなんてしてないもん！ただ遊んでただけ！」

　「フン…無知な奴め…」

次の瞬間スケルトンは鋭い骨をイリーナの目先に突き付けた

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