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貴方side
ついに、ついに、ついに！
『苦手なタイプである旬くんの裏コース、攻略できたー！！』
私にしては遅かったよ、旬くんの裏コース攻略に２日もかかったんだから！
『これで今日から大好きな智樹くんのコー』
コースだよ来たコレ！！って言おうとしたら
「A、ここボクの家だからあまり騒がないでくれるかナ‥‥」
迷惑そうな夏目の声に遮られた
『ちょっと、夏目が喋ったら大天使智樹くんの声が聞こえないでしょ』
「自分だって喋ってるくせニ……さっきなんて叫んでたのニ」
『さすが智樹くん……声綺麗だな』
夏目の言葉は聞こえないフリをして、ヘッドホンを着け直し、私の最推し智樹くんの声に聞き入った
「……しょうがないナ」
ため息をついて、どこかに去っていく夏目
今、私は夏目の家に遊びに来ている
そして、夏目の部屋のカーペットに寝転がりながらスマホを持って、最近ハマっている[迷宮学園〜迷宮で彼を想う〜]という、長すぎるタイトルなので個人的にカレーと呼んでいるゲームをしていた
ちなみに、夏目にカレーって良い略称だよね、と聞いたら
「……迷カレ(めいかれ)の方が良いと思うけド」
と突っ込まれたから、聞こえないフリをした
・
智樹くんのコースを攻略していると、パサッと何かが掛けられた
『ん……？何これ、薄いブランケット？』
掛けた人は
「どうせゲームしたまま寝落ちするかラ、ブランケットを掛けておいてあげようと思っテ」
少し得意気だった
『何言ってるの、寝ないから』
「ボクが言うのもあれだけド、そんなウソはいらないヨ」
『ウソじゃない、本当だって』
……とか言ってるけど、私にも身に覚えがある
しかも、一度ではなく、何回も
夏目の部屋は過ごしやすいのだ
昔から遊びに来てるからなのか、なんとなく心地よくて安心できる
だからついつい、気を抜くと寝てしまう
でも、今日は絶対寝ない
『最推し智樹くんのコースだから、寝てる暇なんて無いの。だから今日はこのブランケットも必要ない。はい、返却』
「どうせ寝るんだから掛けておけば良いのニ」
『いや、寝ない！私はスマホと誓ったの！』
「何ヲ？」
『寝たらスマホのゲーム消すって！だから寝られない！』
夏目がしょうもない……って顔をしたのを見て、私はまたスマホに目を向けた
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月見若葉(プロフ) - 亡命遊愉さん» ありがとうございます‥‥！初作品でコメントを頂けるなんて感激です‥‥！これからも、皆の魅力が伝わるように頑張ります！ (2017年4月29日 15時) (
レス) id: 730b85c1be (このIDを非表示/違反報告)
亡命遊愉 - ああ、夏目君も宙君も可愛いです…更新頑張ってください！応援してます！ (2017年4月29日 15時) (レス) id: b985e9e759 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見若葉 | 作成日時：2017年4月9日 15時
