四月の天使に叶え【江口拓也】

アイスブレーカー ページ49

「ちょっと、王様に笑われちゃったでしょ。どうすんの」

江「どうすんのって言ったってなぁ」

良「じゃあ、今日ここにしてよかった……かな？」

「はい。ハンバーグとかビーフシチューとかオムライスとか大好きです。もう私のハッピーセットって感じ」

良「そっかw 足りなかったら言ってね？酒のつまみと俺のおすすめばっかりだから」

「はい。ありがとうございます」

良「江口はサラダもな？」

江「うぇ〜」

「お、拓也に野菜を食べさせる人が私以外にいたとは…！」

良「こいつ酒飲みのくせに炭水化物ばっかだからな〜。栄養失調でいつか倒れるんじゃないかって心配で心配で」

江「おかんだよ…。良平さんは」

良「野菜食べずに先に死ぬなんて、あんたいったいどんな親不孝者なのかしらぁ？」

「あははw ほんとにおかんw」




最近あった面白い出来事、やらかした失敗談、お互いが普段見る拓也のこと……くだらない話を続け、酒は進みに進み、時計の針の回転がいつもよりだいぶ早い気がする。




江「あ、電話。ちょっと出てきますね」



「いってらっしゃい」／ 良「いってらー」



「ふぅー………」

良「大丈夫？」

「大丈夫ですよ！どれも美味しくて食べすぎちゃいました〜。しかも全部酒に合うんだもんw さすが木村さん！」

良「いやいや。俺もいつもより食べた気がする。話すの上手いね〜」

「拓也にフォローしてもらいまくりですよ」

良「あいつラジオとかどんどん上手くなってるからなぁ」

「あ、分かります！昔に比べて格段に切り返しが良くなってるんですよね」

良「そういうの聞くんだ」

「拓也はラジオから芝居に入りましたから。夢叶えてるんだなって、それこそおかんみたいな感じですねw」

良「ほんと仲良いんだね」

「これからも……って思える友達は、あの頃拓也だけでしたから。実は結構良い奴だし。なんというか、反りは合わないんだけど馬が合う……みたいな」

良「根本的に性格は違うけど、なんか意気投合……って感じ？」

「おぉ！そうですそうです！」

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