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レッドアイ ページ40

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しばらく仕事の愚痴や最近の面白ニュースを話していると、すっかり時計の針は11時だ。




斉「千里さん〜、飲んでます〜?」

「飲んでるよ〜」

斉「拓也さんー、あははっ、グラス空いてますよ〜」

江「大丈夫大丈夫、もう寝てなさい。………完璧酔ったな」

「壮馬くんが私の事下の名前で呼び出したら酔ってる証拠よw 梅ちゃんは大丈夫かー?」

梅「………飲ませすぎです。セーブしてたのに………」

「あぁあぁ、目が据わってる……」

江「毛布持ってくるか……」

「手伝うよ」

江「いいから、座っとけ」




拓也に言われ大人しくソファーとテーブルの間に座る。

テーブルに置いてあったジンをグラスに注ぐ。それからトニックウォーターを入れ、ライムをひと絞り。最後に鳥の装飾が施されたマドラーでかき混ぜればジントニックの完成。

静かに口をつけようとしたところで上からひょいとグラスを持ち上げられた。上を見ると拓也が毛布をもって立っている。




江「もうやめとけ」

「酔わせてよ」

江「何があったんだ」

「………こういう時は聞くんだね。自分は言わないくせに」

江「そうだよ。こんな無茶な飲み方して……お前なんかやけになってるだろ。昔っからこういう時に限って全然酔わないじゃねえか」

「………」

江「どうした? 卯月が弱ってる時に飲み誘うなんてよっぽどだろ」

「…………適わないね。さすが友達」

江「何年面倒くさいお前の友達やってると思ってんだよ」

「…………あははー、本当にかなわない……」




拓也は周りをよく見てる。

自分が今何をするべきか、何がしたいのか、何が出来るのか、何を1番しちゃいけないのか……。自分がやるべきことをわかった上で失敗したり、馬鹿やったり、上手く乗せられたり。



相手が求めていることと、全体の利益を天秤にかけてより良い方を選択する。

たとえそれが、自分に不利益な結果になると分かっているとしても。

カミカゼ→←ジンリッキー《Takuya side》



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りさ - ななき。さん» こちらこそ! (2019年2月5日 21時) (レス) id: 41b914f6ac (このIDを非表示/違反報告)
ななき。(プロフ) - りささん» ありがとうございます!ではまた、これからもよろしくです! (2019年2月5日 21時) (レス) id: 6cf8ba9d16 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - ななき。さん» ぜひやりましょー!またお誘いします! (2019年2月5日 21時) (レス) id: 41b914f6ac (このIDを非表示/違反報告)
ななき。(プロフ) - こちらにもコメントありがとうございます!とても励みになります!ぜひぜひ、やったことはないですが、時間が出来たらやってみたいと思ってます。またお誘いしてくださると嬉しいです! (2019年2月5日 20時) (レス) id: 6cf8ba9d16 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - お話読ませていただきましたー!続き楽しみに待ってます!機会があればリレー小説一緒にやりたいです! (2019年2月5日 20時) (レス) id: 41b914f6ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななき。 | 作成日時:2019年2月4日 19時

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