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モスコミュール《Takuya side》 ページ25

そのすぐあとだ。あいつが特待生としてこの学校に入ったことを知ったのは。




江「とくたいせい……?」

同級生1男「知らなかったのかよお前」

江「は?」

同級生2女「うちの学校じゃあ結構有名よ、天才がいるって。ねぇ?」

同級生3女「ウンウン。もともと偶数で行くはずだったのに土壇場であの子が入って奇数になったって」




ペア活動があるのに奇数なんて最初から変だと思った。

いくら他に友達がいなくても、周りのあの異様な視線に気づかないわけじゃなかった。

俺に合わせてレベル落としてくれてることは嫌でも分かっていた。


分かってた。分かってたけど………




江「くっそ、………あーもー………カッコ悪すぎ……」





「ぁ………た、拓也……えっと……」




今までに見た事のない表情。千里らしくない、ビクビクした空気。




江「……ほら行くぞ」

「え?」

江「練習。次の課題あるんだから」

「………うん!」




それが、俺たち流の仲直りであり、もう一度友達になった瞬間。

俺はあいつを許した。許すしかなかった。あいつは天才で、俺はど素人。それだけの違いだ。それだけの違いで、俺はあいつを嫌いにはなれなかった。



すごい馬鹿でアホで世間知らずだけど、芝居には一生懸命。隣に立っていたからわかる、あいつの芝居に対する熱。

そりゃあ悔しいし、情けないし、才能に嫉妬して俺がもっと上手ければって思ったけど………彼女の隣で芝居をしてたいと心が言っている。





手を伸ばすだけが、星に届く唯一の方法じゃない。
眺めてばかりでは、成長なんてできるわけがない。

目を離すと直ぐに遠くへ行ってしまうあいつと正々堂々肩を並べるためには、俺は向き合わなくちゃいけない。

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りさ - ななき。さん» こちらこそ! (2019年2月5日 21時) (レス) id: 41b914f6ac (このIDを非表示/違反報告)
ななき。(プロフ) - りささん» ありがとうございます!ではまた、これからもよろしくです! (2019年2月5日 21時) (レス) id: 6cf8ba9d16 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - ななき。さん» ぜひやりましょー!またお誘いします! (2019年2月5日 21時) (レス) id: 41b914f6ac (このIDを非表示/違反報告)
ななき。(プロフ) - こちらにもコメントありがとうございます!とても励みになります!ぜひぜひ、やったことはないですが、時間が出来たらやってみたいと思ってます。またお誘いしてくださると嬉しいです! (2019年2月5日 20時) (レス) id: 6cf8ba9d16 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - お話読ませていただきましたー!続き楽しみに待ってます!機会があればリレー小説一緒にやりたいです! (2019年2月5日 20時) (レス) id: 41b914f6ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななき。 | 作成日時:2019年2月4日 19時

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