ショックです。 ページ40
｢それで君は爆発直前にバスに乗り込んだのかね？｣
｢はい……。｣
｢今回は運良く火傷は少しで背中の擦り傷と打撲のみで済んだからいいけど、これからはもっと自分の体を大事にしなさい？｣
｢……善処します。｣
病院に入り、治療をしてもらう私。
診察室に入るなり私のボロボロの姿を見て驚いた医者。
まぁそれもそうだ。
着ている服は少し燃えて焦げていて、バスから飛び降りたときに負った傷から出た血によって赤く染まっていた。
｢それに、こういう時は事情聴取も大切だがね、まずは自分の怪我の治療を優先させなさい。分かったね？｣
｢はい……。｣
地味に医者から説教をくらう私。
隣で付き添っている降谷さんはため息をついている。
｢全く、ほんとに君の体は頑丈だね。腹に5発銃弾を撃ち込まれても死なないし、爆発と同時にバスから飛び出ても打撲と擦り傷で済むし……どうなっているんだね？｣
｢あはは……｣
この医者はきっと私が5発の銃弾をくらった時の担当医だった。
そのおかげと言うべきかで降谷さんの素性もしっているため、うっかり口を滑らせても大丈夫だからありがたい。
｢いいかい？無理をしてはダメだよ？……まぁそう言っても君は無理するんだろうけど｣
｢……おっしゃる通りで…。｣
医者が言うことが妥当すぎてもう何も言い返せないくなった私は下に俯いた。
すると、上から驚きの言葉が発せられた。
｢まったく、無茶をして怪我をすると彼氏が心配するだろう。もっと彼のことも考えてあげなさい。｣
｢え？｣
彼氏とかいうワードが出てくるから顔を上げると医者は降谷さんを指さしていた。
これは、つまり先生は降谷さんを私の彼氏だと勘違いしている？
｢ん？なんだねその顔は？彼氏じゃないのかね？｣
｢あっ、当たり前ですよっ!!私はただの部下です!!｣
何を根拠にそんなことを言い出したんだこの人は！
てか、警備企画課の人や松田さんもそうだけどどうやったら私と降谷さんが付き合ってるように見えるの!?
｢降谷さんもちゃんと否定してくださいよ!!!｣
私が必死にそう言うと、降谷さんはまた盛大にため息をついていた。
｢……A、俺先に外に出てるから終わったら呼んでくれ。｣
｢へ？…わかりました｣
そしていきなり立ち上がり診察室から出ていく降谷さん。
……そこまで勘違いされるのが嫌だった？
そうまでされるとちょっとショックなんですけど…
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青龍 葵(プロフ) - 脱字があります！「すぐ帰ります」で「…ちょっと○○そんに会って欲しい奴がいるんだ」の『○○そんに』とは何でしょうか？ (2018年7月26日 17時) (
レス) id: 970e92a440 (このIDを非表示/違反報告)
祐(プロフ) - 零さん» 返事おくれました！嬉しいコメントありがとうございます！頑張ります！ (2017年5月7日 23時) (レス) id: fb8724423b (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - いつも楽しみに読んでます！！続編も頑張って下さい！ (2017年4月30日 21時) (レス) id: f4f2fc359b (このIDを非表示/違反報告)
祐(プロフ) - 唯さん» ありがとうございます！ (2017年4月30日 19時) (レス) id: a2b81a1195 (このIDを非表示/違反報告)
唯 - とっても面白いです!!更新頑張って下さい (2017年4月25日 3時) (レス) id: 0cdca89a6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祐
| 作成日時：2017年3月30日 23時
