一粒の笑顔で＿2 ページ29
.
涼「ぅーん………」
侑李が帰ってくるまで待っていたくて。
ソファの縁に顎を乗せてボーッとしていた。
楽な体勢ではないけど、これなら大ちゃんに怪しまれないかなって………
普通にごろごろしてたら「具合悪いのか？」とか言われそうだもん。
大「だらけてないで宿題でもやったらどうだ？」
涼「……自分は…？」
大「っ、俺は………ヤッテアル」
涼「嘘つき」
とにかく動きたくないの、立ち上がるとクラクラするから………とは言えず。
何度目かの時計とにらめっこ。
ッッ……………あ、車の音。
慧「……ただいま。侑ちゃん寝てるから静かにしてあげて」
大「どうだった？」
慧「偏頭痛かな」
涼「えっ、！……ぁっっ……」
大「おっ、と……大丈夫か？」
涼「ん、ぁりがと……偏頭痛って…」
俺も時々なるけど………ズキン、ズキン……拍動に合わせて頭が痛くなって。
少しの光や音が痛みを助長し、酷いと嘔吐することもあった。
………あれを、侑李まで………
今は薬が効いて落ち着いているみたいだけど、可哀想だよ………
涼「慧くんっ………侑李と一緒にいてもいい？」
慧「うん。侑ちゃんも目が覚めたときに涼ちゃんがいてくれたら嬉しいと思う」
.
カーテンを締め切り、昼夜逆転したような静かな部屋。
この前あげた俺のお古のぬいぐるみが侑李の隣を独占している。
侑「………ん、…ぅ…………りょおすけ、ぇ……？」
そこに寝ている役目を代われたら。
………侑李が辛い思いをするくらいなら、どんな痛みでも我慢するのに………
涼「痛いね……冷やして、目は瞑ってた方がいいよ…」
侑「……あたま、いたいの……もう、だいじょぉぶ……」
涼「ほんと…？」
無理して隠さなくていいんだよ。
いつだって俺は侑李に甘えてほしくて、過剰に思われるくらい心配もしてしまう。
侑「ん……でも、ｺﾞﾎｯ……」
小さく咳をする侑李に、額に手を当てるとほんのりと熱い。
ストレスで熱も出ちゃったのかも。
涼「……慧くん呼んでくるね………つぅっ……」
侑「りょぉ……？」
涼「……ぅぅん、大丈夫………待ってて」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 954人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夢莉(プロフ) - ももさん» リクエストありがとうございます。順番に書かせていただくため、お時間いただきますがご了承くださいm(__)m (2021年6月28日 20時) (
レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(プロフ) - ここさん» わぁ、楽しみにしてくださっているなんて……！ありがとうございます！頑張ります…！！ (2021年6月28日 20時) (レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(プロフ) - ピースさん» 何かを誤解…考えます！他のお話と融合するかもしれませんがご了承くださいm(__)m (2021年6月28日 20時) (レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(プロフ) - ciaociaoさん» そこ気になっていただいてありがとうございます(^^)お時間いただきますが、お待ちいただけると幸いです…！ (2021年6月28日 20時) (レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
もも - 知念くんの保育園のお迎えに山田くんが行く予定でその途中に山田くんが体調を崩すみたいな話が読みたいです！難しいと思いますが、お願いします。頑張ってください、応援しています！ (2021年6月27日 20時) (レス) id: 2a431b76ce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
