Narcissus __ ．【としみつ】

・ふざけるな。【としside】 ページ21

ｶﾞﾁｬ

ﾄﾞﾀﾄﾞﾀﾄﾞﾀ

て「としみつ！！」

と「てつやごめん。」

り「何があったの？」

虫「本当なの？」

と「…本当だよ。俺がAに何が飲みたいか聞いてココアを作っていたら、Aがトイレの場所を聞いてきたから教えたんよ。でもあいつ中々帰ってこないからさ、トイレ見に行ったら誰もおらんかった。和室に気づかない間に行ったのかもしれないと思って見に行ったら、この紙が置いてあった。」

て「.....『短い間ありがとうございました。ごめんなさい。』.....か。」

り「Aがこの家を出る前に、何かなかった？出来事みたいな。」

と「出来事.....。」

虫「ちょっとしたことでいいからさ。」

と「…そういえば、泣いてたなあいつ。」

て「泣いてた？」

と「うん.....。」

り「でもそこからなんで家を出たのかわからんよね。」

虫「よし。じゃあ本人に直接聞くしかないか。探しに行こう。」


その後、虫さんの携帯の「iPhoneを探す」アプリで、Aの大体の居場所はわかることができた。Aの携帯のパスワードなどは俺が設定したから、すぐに見つけ出せた。

．

．

．

．

数分後、

と「っ.....はぁっはあっ」
虫「としみつ早すぎ」
り「本当好きな人のことになったら頑張るんだから。」
虫さんの携帯で探したAは、公園のブランコに座っていた。こちらに気づいたのか、逃げようとしたAを俺は捕まえた。

と「逃げんなよ！！！！！」

ﾊﾟｼｯ

「っ.....」

俺は思い切りAの頬を叩いた。

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