検索窓
今日:24 hit、昨日:10 hit、合計:846 hit

ま、嘘だけど ページ10

トイレブラシがもう一方の女子をひとりでに磨き始めた。
「うぐ、うげぇ」
トイレを磨くブラシに磨かれたい物好きなどいないだろう。
ただ、その怪奇現象に二人は戦慄した。
私は一切、手も足も使っていない。デッキブラシを握ってすらいない。
物理攻撃──ま、嘘だけど。
正確には花子や藤がやってくれているのだ。蓮は既にトイレを磨いてくれている。
物理攻撃というより、霊能攻撃かな。まあ、見えないから理解できないだろうけど。
二人にはきちんとトイレを磨いて、「三條と六谷とお近づきになりたいんなら、トイレを磨いて女神さまに別嬪さんにしてもらうんだね」と言っておいた。
教室に戻ると五月さんが気遣わしげに私を見た。
「大丈夫でしたか?」
「大丈夫だよ」
ま、半分嘘だけどね。返り討ちにしたから私と一緒だった女子は大丈夫じゃない。
「え、魁さん、何かあったの?」
「何もないよ」
嘘だけど。

火のないところに煙は立たない→←憂鬱な掃除当番



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3人がお気に入り
設定タグ:トイレの神様 , 神様嫌い系女子 , コメディ   
作品ジャンル:ギャグ, オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:瑠色 | 作成日時:2019年5月20日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。