お疲れな貴方に、少しの癒しを

アルコの場合。(どうやら神様なんて変わり者しかしかいないようです) ページ7

「あーやっほーっ！」

(貴方は歩いていると、いきなり背中に衝撃を感じただろう)

「ねーねー、なーにしてるのー？」

(貴方が途中まで振り向くと、貴方の後ろからアルコがひょこっと顔を出した。どうやら後ろからアルコが抱きついてきたようだ)

「私はねーエルからリンゴ貰ったから食べるんだー、今からクロエに切り分けたりしてもらうんだよー…！いいでしょ〜」

(貴方が答えるのも待たずに、アルコは抱きつくのをやめ貴方の前に出て。そして林檎を片手に、にこにこと子供っぽい笑顔で言う)

「…あげないよ…？」

(別に貴方は「その林檎が欲しい」なんて言ってないが、しばらくするとアルコは手に持った林檎に視線を落とした後、貴方を見て言った)

「絶対だよ…？あげないよ…？」

(少しむっとしたように貴方は言われた。繰り返しになるが、貴方は林檎が欲しいなんて言っていない)

「…あげはしないけど…」

(アルコがそう言うと、貴方は手を引かれた)

「半分こなら出来るよ…！ほら、一緒にクロエの所行こーよっ！」

(アルコはそのまま歩き出し、途中で貴方の方へ振り向き眩しいくらいの笑顔で言った)

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