ツンデレすぎる護衛人【灰谷竜胆】

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翌日、記者会見の二時間前。
迎えのインターフォンが鳴り、モニターを覗いた私の目が見開かれた。


そこには、短髪で彼と目元がそっくりな美形の男性がいたからだ。







＊







｢へぇ〜やっぱ女優って顔小せぇのな〜。｣


『あ、あのそんな近くで見られると恥ずかしいです…』


そう言うと、照れてるの？かぁい〜♡
なんて意地悪そうな笑みを浮かべるのはりんちゃんのお兄さんである灰谷蘭。

今日、りんちゃんはどうしても外せない仕事があるそうで、代わりに蘭さんが来てくれたそう。




｢聞いたよ〜認めちゃうんだってね？｣


『……社長の言うことは絶対ですから。』


｢ふぅん？ま、大丈夫だと思うよ♡｣




蘭さんが言った“大丈夫”の意味が分からなくて、
はてなマークでいっぱいな私の頭の中。
見かねた彼は、今にわかるよと意味深な顔で笑った。







＊





皆様本日はお集まりいただき…なんてかしこまった社長の挨拶で始まった記者会見。
並んで座る私たちをもう先程から何百回ものフラッシュが襲いかかる。

この様子は生中継で全国ネットで放送されているらしい。きっと、いつかみた巨大交差点のディスプレイにも映し出されているのだろう。



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