イルミ ページ2
【アンズ】
キミはいつもそう
オレが見つめればいち早く気付いて
オレの好きな微笑みをくれる
「どうしたの?イルミ」
「ん、なんでもないよ」
疑いなんて知らないようなそのはにかみ笑顔。
なんでこんなに可愛いんだろう。
「変なイルミー!
アハハ ねぇ今日は暗殺のお仕事いいの?」
「今日はもう終わったよ」
こんなに狂っているオレにキミはなんで笑いかけてくれるのだろう。
「「ねえ」」
あ、声が被った。
「先、いいよ」
遠慮がちな彼女のこと 譲ってくれるのはわかっていた。
「Aはなんでいつもオレに笑いかけてくれるの?」
「クスクス イルミが辛そうな顔するからだよ」
『今度は私の番』なんてオレの好きな笑顔でいうキミ。
オレに辛いことなんてないよ・・・多分
「イルミはさなんで私の隣にいつもいてくれるの?
寂しいって思ったときいつも隣にいてくれるね」
「どうしてなの?」
それ、多分無意識だよ。
てかそんなのって
「オレがAのこと好きだからだよ」
あーあ、口にしちゃった。
これで気まずくなったり するのだろうか
「えーっと…」
オレの好きな笑顔で細く長い人差し指で頬を掻きながら
顔を真っ赤に染めて まるでオレのこと意識してるみたい。
可愛いなー なんて。
「私も好きです」
数時間もすれば先程の出来事が嘘のように
キャッキャとはしゃぎながらオレの膝に頭を乗せてくるA。
普通、逆じゃない?
まァいっか。
(ーーー疑い、乙女のはにかみ)
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作者名:ヴィズ | 作成日時:2018年10月2日 0時