弟よ、怖がるなかれ

10代 ページ28

「あ！キルア！待って！！
Aは一緒に来る？」

「ま、じ？
いや 遠慮しとくよ 折角出来た“友達”でしょ？」

「！！！！うん！
また明日ね、おやすみA！！！」


「うん おやすみ」


気のせいだろうか 友達 という単語を出した瞬間のキルアくんの曇った表情。

何があるの ゾルディック家ｰｰｰｰ。


「あーあ 子供は元気でいいぜ！
オレはとにかく寝てぇーよ。」


「私もだ恐ろしく長い一日だった」

あ、レオリオさんとクラピカ。
そうだよね、うんうん。

「見たところ クラピカは私より年下だからまだまだ大丈夫なんじゃない？」

「A？！ いやあの量を走ったんだぞ？
ﾊｧ 若くても誰でも疲れるもんだ」

「ああ、ごめんね。
でもレオリオさんは？？・・・あ、ゴメンなさい。
私みたいな小娘がまるで友達のようにものを言ってしまい…」



顔つきが怖いよ・・・
性格はバカそうなのに。


「んぁ、いやいや Aちゃん」
「アンタいくつだ？」

何を聞き出すんだこの人は これでも麗しき乙女に。
いや、いいこの思考はやめとこう。

「私はきっとレオリオさんより年下です！
20歳ですよ」

あれ？なにこの沈黙時間。
つ、つらい。

「ええええ？！うそぉ？！」

「は？」


取り敢えず、間の抜けた声を出してしまった私は
絶対に間抜けた顔をしているのだろう。マヌケだけに。

「オレ Aちゃんより年下…
はっ Aさん！！」

「えーっと、冗談はよしてくださいよアハハ」


嘘つけ、これで私より年下って言ったら10代だろ？
10代でこんな老け顔いてたまるか！！



とかいってほんとに10代だったらゴメンなさい。


「あの、レオリオさん？なんで魂抜けてるんですか…」

「A、スマンな
恐らくショックで倒れたのだろう まぁ気にすることでない」


いや、それ物凄く気になるんですけど…。



「あ、はい」

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