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そしてその公園に来たはいいんだけど…。
凛月「…ス〜ちゃんは？」
ス〜ちゃんがいなくなってた。
迷子？
あの年で？
あの子そんなに抜けてた？
嵐 「司ちゃんは、ちょっと家の用事でねぇ。
後で来るはずよ。」
泉 「かさくんが来るまで、俺らで打ち合わせしとくよぉ。
まずは最初、くまくんからね。」
は？
凛月「何が？」
泉 「ちょっと。今日はソロの練習だからねぇ？」
凛月「はぁ？聞いてないんだけど。
明日歌わないでしょ。」
泉 「おんなじ歌ばっか歌ったって、飽きるだけでしょ？
本番前だからこそ、自分のソロ歌って気を楽にするべきなの。
あんた今ただでさえ調子悪いんだから。」
どうしてソロで気が楽になるの…。
自分で考えたから？
まぁ、セッちゃんと言い合える元気もないし、やるだけやろう。
凛月「…あれ？というかなんで俺から？」
泉 「ソロはあんただけだからねぇ。」
凛月「みんなじゃないの？」
泉 「…あー、ほら、
俺らの曲うるさいじゃん。
くまくんのは静かな曲だし、近所迷惑にもならないでしょ？」
凛月「…本当に怪しい…。」
適当に考えた理由でしょ。
バレバレなんだけど…。
本当に何するつもり…。
あと俺のソロって…。
あいつに向けて書いた曲なのに…。
凛月「…。」
司 「すみませんおまたせしました！」
ス〜ちゃんが来た。
レオ「よっし！お前の曲流すから、あのステージに上れよ？
ちゃんと歌うんだぞ？いいな！」
凛月「分かったから。」
どうしてそこまで念押ししてくるの…。
俺があの歌を初めて歌うのは、
あいつが来るライブでだけって決めてたのに…。
まぁいつかは歌うことになるんだろうけど。
俺は階段を登り、ステージに上がる。
あいつがいると思って、
Aが聞いていると思って歌えばいい。
俺の思いを、歌に乗せるように…。
「…え？」
凛月「…！？」
は？
なんでいるの？
どうしてAがいるの？
…やばい始まる。
来てくれたからには、聞いてくれないと困る。
今まで、俺の思いは十分伝えてきた。
きっとAだってわかってるはず。
それでも、Aの答えから逃げようとしたのは俺自身なんだから。
もう一度、これで最後だから
聞いていて。
〜〜〜〜
ごめんなさい。凛月くんのソロ曲、凛月くん自身が作ったことにしちゃいました…。
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