第18話 ページ20
え
何が・・・・起こってるの・・・？
色々なことが起こりすぎて私の頭はもうすでに限界だった
てっきり
一虎『攫われるお前が悪いんだからな』
とか
一虎『助けてやったんだからなんかあんだろ』
とかそういうことを言われるんだと思ってた
でもそんな予想は全部外れて一虎くんが私を抱きしめて「よかった」と安心している
一虎くんは私の肩に顔を埋めている
最初こそは優しかった抱きしめる強さもどんどん強くなる
A「ちょ・・一虎くん・・くるしっ」
一虎「なにもされてねえんだな・・・？」
顔を埋めたまま話す一虎くんの表情は見えなかった
A「大丈夫だから・・・何もされてないよ」
一虎「ほんとに・・・？」
A「うん・・・」
一虎「・・・・・お前になんかあったら俺・・・」
一虎くんの腕は震えていた
私は無意識に彼の頭に手を添えて撫でていた
まるで自分が襲われかけたかのように震えている彼
肩に埋めている頭をぐりぐりと押し付ける姿は動物の様にも見える
彼のふわふわの髪が首や顔に当たり少しむず痒かった
本気で私のことを心配してきてくれたのだろうか
その事実が溜まらなく嬉しかった
なんで嬉しく思うのか、私の中でもう答えは出ていた
・
・
・
抱きしめられてから数分
一向に緩むことなく、むしろ抱きしめる強さが強くなるばかりで本格的に息が苦しくなる
A「ちょ・・あの・・一虎くん、本気で苦しい・・」
そろそろ呼吸困難になりそうだった
一虎「・・・・」
一虎くんは手を放し、やっと自由に呼吸ができるようになる
一虎「・・・帰んぞ」
一虎くんは何事もなかったように立ち上がる
A「うん・・・」
私も立ち上がろうと腰を浮かす
A「・・・あれ」
脚に力が入らず腰はすぐに床に落ちた
さっき男たちに襲われかけた記憶が脳内に呼び戻され手が震え始める
一虎「お前・・・」
A「ごめん・・・安心したのか腰ぬかしちゃって立てない・・・」
参ったと苦笑いしごまかす
手と脚が震え立てそうにない
どうしたものかと考えようとすると
一虎「はあ・・めんどくせぇな・・・
・・・おらよ」
一虎くんは背を向けたまま跪く
A「ん？？？？」
行動の真意が分からずそれを見つめる
一虎「おぶってやるって言ってんの」
A「へ！！！！！！！？？？？？？？」
今日一番の声がでた瞬間である
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レナ(プロフ) - ロキロカさん» ロキロカ様！ありがとうございます！楽しみにして頂けると嬉しいです！ (2021年8月26日 14時) (
レス) id: fa520e0763 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - すたーさん» すたー様！コメントありがとうございます！更新は波がありますが気長にお待ち頂けると幸いです！ (2021年8月26日 14時) (レス) id: fa520e0763 (このIDを非表示/違反報告)
ロキロカ - レナさん» では楽しみに待っています！ (2021年8月25日 21時) (レス) id: b7f1a55b66 (このIDを非表示/違反報告)
すたー(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです！更新楽しみにしてます！ (2021年8月24日 23時) (レス) id: f613f7667d (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - ロキロカさん» ロキロカ様！コメントありがとうございます！申し訳ないのですが作品の内容に関する質問・要望には一切お応えできません汗（一度答えるとキリがないので）ご了承ください。ただ一つだけ言うと最終的な結末は決めているので気長にお待ち頂けますと幸いです。 (2021年8月24日 13時) (レス) id: fa520e0763 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レナ | 作成日時：2021年7月19日 22時
