【まふまふ】屋上から飛び降りようとしたら、下の人と目があった。

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その後学級委員だったり委員会だったりを決める。とりあえず図書委員に立候補した。立候補者は私一人だけ。やったね。

その他の委員会もかなりスムーズに決まったらしい。立候補者が人数分居た、っていうのもあると思うけど、委員長の采配が主な原因だと思う。

名札を見れば、学級委員の名前は間宮(まみや)さん。あの人凄くテキパキしてる。学級委員長の名に恥じない人格だ。



「……はい、委員会が全て決まりました。先生、なにかありますか？」

「えー……、じゃあ時間も余ったので、雑談とかしていても大丈夫ですよ」



先生、それ鬼畜過ぎます。

心の中でそっと呟く。いや、小学校からの仲が良い人がいる、なんて人はいいんだろうけどね？ 私千葉県出身だから。誰も知り合いいないから。

これは入学早々読書大会かなぁ、なんて考えていると、後ろから声がかかった。さっきから私をずっと見ていた人ね。なんの用事？



「えーっと……Aちゃん、で合ってるよね？」

「うん、合ってるよ。……ごめん、名前なんだっけ？ 人の名前を覚えるの、苦手なんだ」



声をかけられたのでとりあえず返事をする。

第一印象は体育が得意そうな活発な子。揺れるポニーテールは子ウサギを連想させる。



「私は尾崎(おざき)結愛(ゆあ)。よろしくね！」



結愛ちゃんは、小学校で仲が良かった相手と離れてしまったらしい。だから私なんかと話しているのか、と納得した。

でも、なんでさっきから見ていたんだろう。疑問を抱えていると、結愛ちゃんが歯切れ悪そうに切り出してきた。



「……あのさ、Aちゃんって……まふまふさん、知ってる？」



知っているどころか、同居していますが。事実的にはそうなるが、まあバラしたらいけないことくらいはわかっているので濁す。

あれ、なんでバレたんだろう。……単純に声と名前か。

結愛ちゃんはまふさんについて説明していく。それは割愛するとして、一つだけ気になることが。



「……あの、学級委員長の間宮さんね、まふまふリスナーなの。……別に害悪とかじゃないんだよ！？ ただ……一歩間違えたら、害悪になっちゃいそうで」



愛が重いって言うのかな、と首を傾げる。



「Aちゃん、まふまふさんの同居人さんと声も似てるし、名前も同じだから絡まれたりするかも。気をつけてね！」



面倒臭い気がするのは私だけだろうか。横目で間宮さんを見て、ため息を吐いた。

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