第８話【やっぱりジュースが1番】 ページ9
*
「……それ、どうやったんだ？」
クロロがAに問う。しかしAは分からないと言った。どうやら無意識だったらしい。それはつまり、記憶がある状態では当たり前のように使っていて身体が覚えていた、という説が高い。
「元あった場所から杖が消えてる……それは造ったものじゃないよ」
マチが確認。これは彼女の力だろうか。物体を瞬時に自身の元へ移動させる……的な。
「A。お前はお前のことが知りたいか？」
クロロは問う。Aはそれに対してもちろんよ、と笑顔で返す。
なら、試してほしいことがある。
宴ムードはなくなり、彼女の能力についてという話になった。
「A、このジュースを自身の元へ移動させてみて」
シャルナークがそう言うとAは分かった、と言う。移動。それはつまり来いということだろうか。Aはそう念じるも来る気配はない。
「さっきの体勢が発動条件かもしれねぇ」
フィンクスのその言葉通り、Aはさっきのように腕を伸ばし手を伸ばす。そしてまた念じるも、効果はなにもなかった。
「ふむ……Aの能力は物を自身の元へ移動させる、ではなかったか」
『ねぇ。さっきから思ってたんだけど能力ってなによ？』
そういえば説明していなかったか。
クロロは念について教えた。
『ふぅん。あたしも使えるようになるの？』
「それはお前次第だ」
使えるようになりたいか。
クロロのその問いにAはもちろんと答える。
しかし、今日から始めるには時間が時間だ。歓迎会を再開することにした。
『フェイ』
「……何ね」
再開すると、Aはフェイタンの元へ向かう。皆は酒を飲みながら、話しながらもそれを見ていた。
『さっきはその、チビって言って悪かったわね……人には、触れてほしくないことだってあるものね……』
素直に謝罪をしたAにフェイタンは驚く。彼女はどこか高飛車でお嬢様気質なところがある。だから、こうやって人に謝罪をしないタイプだと思っていたのだ。
何より、歳下である彼女からの謝罪だ。
「……一言余計よ。ワタシも悪かたね、A」
『……！』
名前が呼ばれると、彼女は瞬く間に笑顔になりフェイタンに抱きついた。抱きつかれた彼は彼女を離そうとするも、なかなか彼女は離れない。
その光景を見ていた彼らは安心し、微笑ましく思った。
「A！ジュースのおかわりはいらねぇのか？」
『いる！』
やはり彼女は子供らしい。
第９話【道化師のマジックならできそう。タネも仕掛けもございませーんってね】→←第７話【ガキとチビ】
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永遠の18@みやちゃん(プロフ) - きぃさん» ありがとうございます！主人公ちゃんもミカちゃんも私好みのキャラにしているので大好きと言われると嬉しいです(笑)これからも頑張らせてもらいます！ (2019年4月20日 21時) (
レス) id: e44bb0483d (このIDを非表示/違反報告)
きぃ - 主人公ちゃんもミカちゃんもかわいくて大好きです！更新頑張ってください！！ (2019年4月19日 19時) (レス) id: 6e365f857a (このIDを非表示/違反報告)
ワサビ餅(プロフ) - 永遠の18@みやちゃんさん» 返信は遅くっても全然大丈夫です！！（笑） (2019年4月12日 19時) (レス) id: 0bb12ee9d2 (このIDを非表示/違反報告)
永遠の18@みやちゃん(プロフ) - ワサビ餅さん» お返事遅くなり申し訳ない！私もミカちゃん好きで当初はただのモブキャラ予定でしたが……続きはCMの後！(笑)お互い頑張りましょねー！ (2019年4月12日 18時) (レス) id: e44bb0483d (このIDを非表示/違反報告)
ワサビ餅(プロフ) - 登録人数すごいですね！！ミカちゃんが個人的には好きです！お互い頑張りm（殴←（何様やって感じですよね。(笑) (2019年4月2日 10時) (レス) id: 0bb12ee9d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：永遠の18@みやちゃん | 作成日時：2019年3月8日 1時
