第4話【自信があるのは良いことだ】 ページ5
*
翌朝。
彼女は目覚める。
『見える……夢じゃ、ない……!』
彼女はさっそく辺りを見回した。すると床には座って寝ているフェイタンの姿が。どうやらここはフェイタンの部屋らしい。
『……フェイ、朝よ!』
「……」
フェイタンは殺気と刀をAに向ける。起こされたのが嫌らしい。怯えるかと思うとAはそんなのお構いなしにフェイタンに話しかけた。
『朝からそんなことしちゃだめ!』
ぺしっとフェイタンの頭を軽く叩く。
フェイタンはこの殺気と刀を向けられているのに平気な彼女を見て驚いた。
「……怖くないか」
『……?怖くないわよ!フェイだもの!』
「……」
フェイタンは立ち上がり、Aを連れ広間へと向かった。
広間には数人いた。だがしかし、マチやパクノダはいない。それにAは少しがっかりした。
「おはよう。生きてたんだね」
『その声は杖を渡してくれた人ね!おはよう!』
生きてたんだね、という部分はガンスルーで返事をする。
「オレはシャルナーク。シャルで良いよ、A」
「俺はフィンクスだ。よろしくな!」
『えぇ、よろしく!』
朝食を食べていると、クロロが現れる。
まだ知らない姿に、Aは名前を聞きに行った。
『クロロが団長なのね!』
「あぁ。……ところで、何か少しでも覚えていることはないか?」
『何も覚えてないわ!あ、でも皆の名前は記憶したわよ?』
安心して、とでも言うように言うAは誰が見ても可愛いだろう。
だがしかし、どう頑張っても傷跡に目がいってしまう。
「……その傷に関しても、か」
『……あぁ、これね!なーんも覚えてないわ!』
どうしてそこまで笑顔で言えるか。それくらいAは笑顔だった。まるで、喜んでいるかのように。嬉しがっているかのように。
『わぁ!!マチ好き!』
「そう言ってくれると嬉しいよ」
数時間後、広間で退屈していたAの元へマチがやってきた。どうやら服を買ってきたらしい。Aはさっそくそれに着替える。それと同時に、Aは黒の包帯も渡された。その傷を隠せとのことだ。
Aは慣れた手つきで包帯を巻く。記憶は失っても身体は覚えているというところか。
着替え終わったAはお嬢様のような雰囲気があった。
『マチ、似合ってる!?』
「うん、似合ってるよ。Aは可愛いね」
『ふっふーん!当たり前よ!』
どうやら彼女は自信家らしい。
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永遠の18@みやちゃん(プロフ) - きぃさん» ありがとうございます!主人公ちゃんもミカちゃんも私好みのキャラにしているので大好きと言われると嬉しいです(笑)これからも頑張らせてもらいます! (2019年4月20日 21時) (レス) id: e44bb0483d (このIDを非表示/違反報告)
きぃ - 主人公ちゃんもミカちゃんもかわいくて大好きです!更新頑張ってください!! (2019年4月19日 19時) (レス) id: 6e365f857a (このIDを非表示/違反報告)
ワサビ餅(プロフ) - 永遠の18@みやちゃんさん» 返信は遅くっても全然大丈夫です!!(笑) (2019年4月12日 19時) (レス) id: 0bb12ee9d2 (このIDを非表示/違反報告)
永遠の18@みやちゃん(プロフ) - ワサビ餅さん» お返事遅くなり申し訳ない!私もミカちゃん好きで当初はただのモブキャラ予定でしたが……続きはCMの後!(笑)お互い頑張りましょねー! (2019年4月12日 18時) (レス) id: e44bb0483d (このIDを非表示/違反報告)
ワサビ餅(プロフ) - 登録人数すごいですね!!ミカちゃんが個人的には好きです!お互い頑張りm(殴←(何様やって感じですよね。(笑) (2019年4月2日 10時) (レス) id: 0bb12ee9d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:永遠の18@みやちゃん | 作成日時:2019年3月8日 1時