わがまま×お嬢さま【HUNTER×HUNTER】

第３５話【せ！せ！せーのびっく！】 ページ36

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それは突然だった。


「ワタシはお前の世話係になりたくてなたわけ違うね！！」
『そんなの知らないわよ！現にあたしの世話係でしょ！？』
「そんなのやめてやるね！もう2度とワタシの前に姿現すな！！」


それだけ言ってフェイタンは部屋を出ていった。


『なんなのよ……！』


Aは地面に座り込んだ。









事の発端はいつも通りの喧嘩。


『フェイってどうして小さいの？』


Aのこの言葉からだ。
その言葉を聞いたフェイタンは怒って言い返す。ここまではよくある流れだしなんともなかった。けど、次の彼女の言葉がこの喧嘩に繋げたのだ。


『あんたはあたしの世話係なんだから身長高くしなさいよ』


牛乳をいくら飲んでもセノビックをいくら飲んでも効果のなかった彼の身長。そんな過去のある彼からすればこの言葉は逆鱗に触れたのだ。
まぁ今回もだいたい彼女が原因だ。喧嘩のほとんどは彼女が原因。彼女の性格は少し喧嘩を招きやすい。しかしまぁ冷静になった彼女は自身に非があると思えばしっかり謝る子なので大事にはならなかった。
だが。今回は今までと違う。


「まあまあ落ち着け」


フィンクスに言葉をかけられるもAは煎餅を頬張り続けた。やけ食いだ。


『今回はあたしにだけ非があるわけじゃないわ！！それにフェイの身長が低いのは事実でしょ？？それ突いただけであんな反応されても困るのよ！！！』
「まあ確かにフェイタンの反応も大げさすぎたけどとりあえず落ち着こう」


マチが宥めるもこれも効果なし。
フェイタンは姿見せるなと言ってたし。
今回の喧嘩は長くなりそうだ。
その場にいた団員たちは軽くため息をついた。

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