わがまま×お嬢さま【HUNTER×HUNTER】

第３４話【良い子？悪い子？】 ページ35

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その後1時間くらいしてミカちゃんは帰った。
ミカちゃんは中々はっきり言う子で、フィンクスが現れると眉なしのおっさんと言い出した。
それに対しフィンクスが怒ると「おっさんで短気とかやばいですよ」なんて言い出すもんだからフィンクスは殺さないよう必死に耐えた。


本当に彼女は優しいのか。
敬語は知っているらしいミカちゃん。もうそこが良く思えて仕方ない。


「相当疲れたみたいだね」
「あんたもあれ相手にしたらこっちの気持ちがわかるよ」


シャルナークはマチの疲れ様を見て苦笑い。
フィンクスも部屋の隅でぶつぶつ言っている。
いったいどれほどの子だったんだ。
興味が出るのは仕方ない。

シャルナークはAに聞いた。


「ミカちゃんってほんとに優しいの？」


マチをここまで疲れさせフィンクスにぶつぶつ言わせる子。そんな子がAと友達で少し不安になる。


『ミカちゃん緊張すると毒吐くみたいなの！普段はいい子なのよ？昨日だってブランコ漕いでると背中押してくれたもの！』
「そ、そっか」


どうやらミカちゃんは緊張していたらしい。
人は緊張するとそんなに変わるのか。
それともAの中の優しさが別なのか。


『またミカちゃん連れてきて良い？』
「もうやめて」


心からの頼みだった。
殺意を抑えるのにも相手をするのにも疲労が溜まりすぎる。
どうせいつも喧嘩してるんだから入れなければ良かったとマチは軽く後悔していた。


『ミカちゃん毒舌だけど良い子なんだよ？』
「あれがいい子ならアタシらもいい子だ」


どれほどマチはやられたんだ。
この後しばらく旅団内でミカちゃんが話題になった。

第３５話【せ！せ！せーのびっく！】→←第３３話【優しさは人それぞれというように優しいという判断も人それぞれ】

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