第32話【ずっと鬼は飽きるよなぁ】一部追加 ページ33
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それから毎日彼女は友達と遊び、その日のことを広間にいる誰かしらに話していた。
『ただいま』
今日も帰ってきた彼女は広間にいるフランクリンとノブナガ、ウボォーギンに出来事を話していた。
『ミカちゃんと喧嘩しちゃった』
「喧嘩だぁ?」
こくりと頷く彼女の目には涙があり、ノブナガが拭う。
どうやら隠れんぼをしているとずっとジャンケンで負ける彼女が鬼で飽きたと言ったのが原因だ。
ノブナガたちは困った。どう考えてもAが悪い。これはなんて声をかければ良いのだろうか。
『なんでジャンケンずっと負けるのっ』
「んなもんたまたまに決まってらぁ!明日には勝てる!」
『昨日からずっとなの!!』
「お、おう……そうか」
ウボォーギンの慰めはダメだったらしく彼女は余計泣きだした。
「そ、そうだ!俺が高い高いしてやろう!」
フランクリンはそう言って彼女を持ち上げ、空に投げる。すると彼女は天井に頭をぶつけた。
『高い高いやだぁぁ!』
「おい何やってんだ!!!」
「す、すまん。加減がわからなかった」
「怪我してないか!?」
ウボォーギンは彼女の頭を撫でる。ウボォーギンは加減ができるらしくなんともなかったが彼女は一向に泣き止まない。
「ほら、トランプでもして遊ぼうぜ!そしたら喧嘩のことなんて吹き飛ぶに決まってる!!」
『ノブナガとのトランプわかりやすすぎてつまんない!!』
「あ、心にきた」
「「ノブナガぁぁぁぁぁぁ!」」
そうこうしているうちに
「ずっと鬼だったAを省いてジャンケンしなかったのも悪いけど、耐えられず飽きたって言うAも悪いよ」
『だって鬼飽きたんだもの』
「Aは思ったことを口にしすぎ。その子達は隠れんぼが好きなんでしょ?Aだって好きな遊びしていて突然飽きたって言われたら怒るでしょ?」
『……それはそうだけど』
「今回はAが悪い。明日ちゃんと謝りな」
マチはAの頭を撫でながら言う。
『……許してくれるかしら』
「許してくれるよ。ミカちゃんだっけ?優しいんだろ?」
『……そうよね!』
彼女は素直だ。口にすぐ出すのは悪いところだけど自身が悪いと思えばちゃんと謝ることができる。
後日、無事仲直りした彼女とミカちゃん。
しかしまた彼女のわがままで喧嘩になったのは別の話。
第33話【優しさは人それぞれというように優しいという判断も人それぞれ】→←第31話【足が速いというだけでクラスの中心に居れる小学生時代】
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永遠の18@みやちゃん(プロフ) - きぃさん» ありがとうございます!主人公ちゃんもミカちゃんも私好みのキャラにしているので大好きと言われると嬉しいです(笑)これからも頑張らせてもらいます! (2019年4月20日 21時) (レス) id: e44bb0483d (このIDを非表示/違反報告)
きぃ - 主人公ちゃんもミカちゃんもかわいくて大好きです!更新頑張ってください!! (2019年4月19日 19時) (レス) id: 6e365f857a (このIDを非表示/違反報告)
ワサビ餅(プロフ) - 永遠の18@みやちゃんさん» 返信は遅くっても全然大丈夫です!!(笑) (2019年4月12日 19時) (レス) id: 0bb12ee9d2 (このIDを非表示/違反報告)
永遠の18@みやちゃん(プロフ) - ワサビ餅さん» お返事遅くなり申し訳ない!私もミカちゃん好きで当初はただのモブキャラ予定でしたが……続きはCMの後!(笑)お互い頑張りましょねー! (2019年4月12日 18時) (レス) id: e44bb0483d (このIDを非表示/違反報告)
ワサビ餅(プロフ) - 登録人数すごいですね!!ミカちゃんが個人的には好きです!お互い頑張りm(殴←(何様やって感じですよね。(笑) (2019年4月2日 10時) (レス) id: 0bb12ee9d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:永遠の18@みやちゃん | 作成日時:2019年3月8日 1時