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第21話【迷子の迷子の子猫ちゃん。あなたのお家はどこですか】 ページ22

*




夜になってもAは帰ってこない。
旅団の皆は焦った。彼女は何をしているのだろう。


「どうしよう……まさか誘拐!?」
「落ち着けシャル。それよりも私は彼女の身体が心配だよ。昼ごはんも食べてないのに……」
「手分けして探せ」


ほとんどがAを探しに出る。
辺りは暗い。彼女の手がかりなんて全くない。


「無事でいてくれ……」


クロロはそう願った。







場所は変わって路地裏。
そこにAはいた。


『ここどこ……?皆どこなの……?』


いくら歩いても帰れそうにない。
辺りは暗い。それにここは路地裏だから余計暗い。
Aはボロボロだった。マチの予想通りAはドジで転んでばかりいた。焦りもあるだろう。


『あっ』


また転ぶ。
なんとか起き上がって、歩き出す。
彼女は一般の人より身体が弱いらしい。脆いと言ったほうが良いだろうか。足は生まれたての子鹿のように震え、立っているのがやっとに見える。


『フェイぃ……世話係なんだから見つけてよ……』


その時、脳裏に何かが浮かぶ。けどそれはすぐに消えた。
なんだったんだろう。疑問に思い考えてみるも答えなんて見つからない。彼女は座り込んだ。
暗い。暗い。闇。闇。


『うぅ……』


とうとう彼女は涙を流した。
その涙を拭い、また歩き出す。しかし、涙で視界がぼやつき、また転んだ。
いや、転びかけた。


『!』
「全く……世話の焼けるやつね」
『フェイぃ!!』


フェイタンが彼女を抱えたのだ。Aはフェイタンに抱きつき、泣き出す。フェイタンはどうすれば良いか分からず、とりあえず頭を撫でる。


『もう会えないかと思った』
「……」
『もう、皆と遊べないと思った』
「……」
『そう思うと……身体が震えて、寒くなって……これ、なんなの……!』
「……」


Aは胸元を抑えた。


「……それ、きと怖いて気持ちね」
『怖い……?』
「そ。今もその感覚あるか?」
『……ない。今は、落ち着くの……』
「ならやぱそれ怖いよ。……ほら、皆待てる。帰るね」
『……うん!!』


Aはフェイタンから離れ立ち上がる。しかし、力が上手いこと入らない。そんなAを見てフェイタンは抱き上げた。


「お前ほんとバカよ」
『な、あたしはバカじゃないわ!!』
「迷子なた奴が何言うか」
『……!それはそれ、これはこれなの!!』

第22話【発信!受信!着信??】→←第20話【自信って時には必要だと思う】



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永遠の18@みやちゃん(プロフ) - きぃさん» ありがとうございます!主人公ちゃんもミカちゃんも私好みのキャラにしているので大好きと言われると嬉しいです(笑)これからも頑張らせてもらいます! (2019年4月20日 21時) (レス) id: e44bb0483d (このIDを非表示/違反報告)
きぃ - 主人公ちゃんもミカちゃんもかわいくて大好きです!更新頑張ってください!! (2019年4月19日 19時) (レス) id: 6e365f857a (このIDを非表示/違反報告)
ワサビ餅(プロフ) - 永遠の18@みやちゃんさん» 返信は遅くっても全然大丈夫です!!(笑) (2019年4月12日 19時) (レス) id: 0bb12ee9d2 (このIDを非表示/違反報告)
永遠の18@みやちゃん(プロフ) - ワサビ餅さん» お返事遅くなり申し訳ない!私もミカちゃん好きで当初はただのモブキャラ予定でしたが……続きはCMの後!(笑)お互い頑張りましょねー! (2019年4月12日 18時) (レス) id: e44bb0483d (このIDを非表示/違反報告)
ワサビ餅(プロフ) - 登録人数すごいですね!!ミカちゃんが個人的には好きです!お互い頑張りm(殴←(何様やって感じですよね。(笑) (2019年4月2日 10時) (レス) id: 0bb12ee9d2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:永遠の18@みやちゃん | 作成日時:2019年3月8日 1時

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