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第12話【魔の数分間】 ページ13

*


「これ、だいたいの作り方載ってるからね」


そう言われシャルナークから渡されたのはカレーのレシピ。つまりこれを見て作れと。フェイタンは自身がなぜ見張る必要があるのか分からなくなった。別にこれくらい誰でもできるだろう。


「ほら、火の使い方とか教えてやってよ」


それだけ言ってシャルナークは部屋に戻る。どう痛めつけようか。フェイタンの脳内はそれについて考えていた。






「ここ、こうやたら火つくね」
『わかったわ!』


材料を切り終え、鍋に入れる段階まできた。ここからはもう大丈夫だろう。フェイタンは本を読み始める。


『ふんふふーん!できたわよ!』


数分後。上機嫌で彼女はカレーを作り終えた。
それを知らせるため、フェイタンから本を取り上げる。


『お皿に入れるの手伝って!』
「それも1人でやれよ」
『世話係でしょ?ほら!』
「チッ」


舌打ちをしてフェイタンは皿にご飯を入れ、カレーを乗せようとした。しかし、それを見た途端そっとお皿を置き、蓋をしてAの胸ぐらを掴んだ。


『ちょ、なにす……!』
「あれはなにか!!」
『……? カレーよ?』


そんなこともわからないのか。とでも言いたげな目をするA。


「カレーはあんな色しないね!」
「おいおいどうしたんだ?」
「おいフェイ!離してやれ!」


フェイタンの軽い叫び声を聞き、数人が現れる。そこにはAの胸ぐらを掴んでいるフェイタンがいるのだから驚き。
フェイタンは離してやれというフィンクスの言葉を聞いて素直に離す。


「で、どうしたんだ?」
「あれ見るとお前もこの気持ちになるよ」
「お、できたんだな!」


フィンクスはAの料理をとても楽しみにしていた。
蓋をあけると吐き気がしそうなほどの臭さ。そして何より。


「おいA!!どうやったらカレーをあんな色にできんだ!!??」
『まあまあ。あたしのカレーが美味しそうだからってそんな興奮しないでよ!作り方は企業秘密ね!』
「あの料理のどこが美味しそうなんだ!?お前の目は腐ってんのか!!」
『はぁ!!?こっちは真心込めて作ってるのに美味しくなさそうって言うの!?目腐ってるのはあんたでしょ!!』
「こもってんのは真心じゃなくて邪気だろーが!!」


2人は言い合いに疲れ、肩から息をしていた。

第13話【悪意がないからこそ恐ろしい】→←第11話【猿芝居?いいえ、プロの芝居です】



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永遠の18@みやちゃん(プロフ) - きぃさん» ありがとうございます!主人公ちゃんもミカちゃんも私好みのキャラにしているので大好きと言われると嬉しいです(笑)これからも頑張らせてもらいます! (2019年4月20日 21時) (レス) id: e44bb0483d (このIDを非表示/違反報告)
きぃ - 主人公ちゃんもミカちゃんもかわいくて大好きです!更新頑張ってください!! (2019年4月19日 19時) (レス) id: 6e365f857a (このIDを非表示/違反報告)
ワサビ餅(プロフ) - 永遠の18@みやちゃんさん» 返信は遅くっても全然大丈夫です!!(笑) (2019年4月12日 19時) (レス) id: 0bb12ee9d2 (このIDを非表示/違反報告)
永遠の18@みやちゃん(プロフ) - ワサビ餅さん» お返事遅くなり申し訳ない!私もミカちゃん好きで当初はただのモブキャラ予定でしたが……続きはCMの後!(笑)お互い頑張りましょねー! (2019年4月12日 18時) (レス) id: e44bb0483d (このIDを非表示/違反報告)
ワサビ餅(プロフ) - 登録人数すごいですね!!ミカちゃんが個人的には好きです!お互い頑張りm(殴←(何様やって感じですよね。(笑) (2019年4月2日 10時) (レス) id: 0bb12ee9d2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:永遠の18@みやちゃん | 作成日時:2019年3月8日 1時

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