フィルター ページ7
「褒め過ぎですよ。
それに、スタイリストの力ですから」
柏木「プロの手で完璧に仕上がった、
ということです。
きっと、誰もがAさんに
見とれちゃうんだろうなー…」
「何を言いますか！
柏木さんだってリアル王子様、
みたいな出立しておいて」
柏木「！！
Aさん、そんな風に
思って下さっていたんですか？」
「…まさか、柏木さんみたいな
顔面偏差値の高い人が
婚約者候補になるとは思ってませんでした。
私、世間から疎まれちゃいますね。
…あ、ほら！黒木さんが雑誌で
柏木さんのこと、
スーパーなんとかイケメン…
なんて表記してたじゃないですか」
柏木「あぁ、黒木さんの場合は
きっとフィルターを付けて
僕を見ていたからですよ」
ま、認めないか。
「じゃあ、私にも柏木さんが王子様に見えるのは
フィルターかかってるのかもしれませんね？」
そう言って笑うと、
急に真剣な目でこっちを見る柏木さん。
柏木「それは、どういう意味ですか？」
なに、本気にしたの？
「えっ、だから、
フィルターの問題じゃなくて、
誰が見てもそう見えますよ、
って言いたかっただけなんですが…」
柏木「あ、あぁ、そうですよね。
危うく勘違いしそうになりました。
さ、長話し過ぎました、
行きましょう」
ようやく走り出した車。
なんだか調子狂うなぁ、
「…あ、この髪飾りのお礼もしなきゃですね。
何か、欲しいものはありますか？
それか、私が柏木さんにしてあげられること
何かあれば…」
柏木「じゃあ…
名字じゃなくて名前で呼んでくれますか？」
「そんなことで良いんですか？
それ以外で何か…」
柏木「充分、僕は役得してるので、
これ以上望んだらバチ当たると思います」
「そんなこと、ないと思いますけど…
じゃあ、考えておいて下さいね」
…
無事に到着した車。
車のドアを開けたら、
急いでこっちに回ってきて
左手を差し出す柏木さん、もとい祐一さん。
パーティー会場に着き、
とりあえず両親と優璃の元へ。
「優璃、誕生日おめでとう。
これ、プレゼント。使ってね」
優璃「お姉ちゃん、ありがとう。
けど、主役の私より綺麗過ぎなんだけど！
しかも、こんなイケメン連れて…」
祐一「優璃さん、
お誕生日おめでとうございます。
ご挨拶をするのは初めてですよね。
柏木 祐一と申します」
「優璃も知っているでしょう？
柏木コーポレーションの御曹司だもの」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 498人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こちいこ(プロフ) - さかなちゃんさん» いつも応援ありがとうございます！描こうと思ってたストーリーを変えて、思いつきで描いたらちょっと失敗気味ですが、波乱の幕開けとしたいので、もうちょっとハラハラして下さい(笑) (2018年12月16日 21時) (
レス) id: 0b60cb1e95 (このIDを非表示/違反報告)
さかなちゃん(プロフ) - 更新ありがとうございます！2人がくっついて嬉しいんですけどお父さん体調不良でどうなるんだろう･･･？とハラハラみてます。さらに年下くんともどうなるんだろう？続き、楽しみにしてます！ (2018年12月16日 19時) (レス) id: 6abe047d30 (このIDを非表示/違反報告)
こちいこ(プロフ) - さかなちゃんさん» いつもコメントありがとうございます！実は前からこんな展開を描いていて、でもなかなかその内容を出すタイミングが掴めずに非公開にしていたんです。今回、無理矢理公開したので一気に更新となりましたが。新キャラ登場で、話に動きが出るといいなと思っています。 (2018年12月9日 1時) (レス) id: 0b60cb1e95 (このIDを非表示/違反報告)
さかなちゃん(プロフ) - 大量更新ありがとうございます！ライバル出現にビックリです！でも振り回される主人公、可愛いですね。優しいだけじゃなくていろんな顔の祐一が見られそうな展開で楽しみです！ (2018年12月8日 20時) (レス) id: 6abe047d30 (このIDを非表示/違反報告)
こちいこ(プロフ) - さかなちゃんさん» 早速読んでいただけたんですね。ありがとうございます。完全に迷走しています。もうちょっといちゃいちゃさせたいです。頑張ります(笑) (2018年12月6日 18時) (レス) id: 0b60cb1e95 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こちいこ | 作成日時：2018年11月17日 8時
