【2章】守るべき存在 ページ40
side貴方
アスタ「何でここの村人達を皆殺しにしようとしたのかって聞いてんだぁ！！」
アスタの怒りの声にも一切動かないその表情
だが少しだけ考えているように見える
ヒース「この村は下民が住む『恵外界』だ」
少し黙り込んでいたが、ゆっくりとヒースは口を開き話し出した
ヒース「恵外界にいる者のほとんどは生活で多少役に立つ程度の魔法しか使えない劣等種…
まるでモノを扱えない獣だ
私の時間を奪う可能性のある役立たずな獣を先に片付けようとしただけの事だ…」
表情を変えずさも当然のようにいうヒースの言葉に握った拳の力が強まる
ヒース「オマエら騎士団に入れる程の魔力を持っているんだろう？
任務だから助けようともしているだけで
オマエらにもコイツらが取るに足りん獣に見えないか……？」
ヒースの言葉に思い出したくもない過去が蘇る
『どうして…私たちだけ…ねぇ、何でA姉』
『……A姉……うっぐ…僕たちって…
生きてちゃいけないの……？』
横にいるアスタが力強く剣を構えるのを感じる
私も握った拳をヒースに向けた
貴・アスタ「「その人達は
私／オレが守るべき存在だ……！！」
私たちの言葉に唾を飲み込む声が後ろから聴こえてくる
貴(守る…守ってみせる…それが私が目指すモノ)
ヒース「そうか…
そんなにその薄汚い獣共が大事か…？」
ヒースは目の前に手を掲げ氷柱を作りだす
アスタ「そんな氷跳ね返してや__」
貴「違うぞ、アスタっ！！」
ヒースの言葉に頭に来てたばっかりに周りにいた覆面達の動きを視認していなかった
覆面三人もヒースと同じく魔法を発動させる
【氷霧複合魔法"無限氷礫檻"】
ヒース「ではこの状況でも獣の群れを守れるか…？
じわじわという言葉はあまり好きではないが…
これが一番効率が良さそうだ」
現れたのは無限に散らばる氷柱たち
氷柱を壊しても霧があるところから無数の氷柱が作り出される
貴(…くそ、ヒースはまだしも他三人なら何とかなる
けど、それだと村人たちの何人かは必ず怪我…場所が悪けりゃ死んでしまう
卿雲の平穏も発動できても
村人全員を包み込めるだけの魔力は私にはない)
マグナも私も魔法で氷柱を打ち壊し、アスタは氷柱を相手に跳ね返すか叩っ斬って何とか村人を守る
貴(大丈夫、私に村人全員を守れる魔力がないのなら
魔力がある奴がやればいい)
私の視線の先にいるのは……
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ソラ(プロフ) - コクマさん» そうですね、ベルフェゴールは怠惰を司る七つの大罪の悪魔ですね！ (2020年5月9日 21時) (
レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
コクマ(プロフ) - ベルフェゴールって確か七つの大罪の怠惰でしたっけ？インターネット昔調べた気がします (2020年5月9日 17時) (レス) id: 89bd0ee39f (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - シルバーウルフさん» コメントありがとうございます！やっと少しずつ物語が進んできました( ；∀；) (2020年5月9日 10時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - 待ってました。(o・ω・o) (2020年5月8日 22時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - シルバーウルフさん» はい、やっと入団決定しました(*^^*)いつもコメントくださりありがとうございます！ (2020年5月7日 19時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラ | 作成日時：2020年5月5日 18時
