あいつがいない会議室 ページ9
side. England
今日は世界会議の日。
俺はいつAが挨拶をしてくるか待っていた。
意外と百面相で見ていて飽きない。
もともとアイツとは仲悪いわけではなかったが
目を見て長く話すようになったのはココ最近のこと。
ダンスをエスコートした時何故か俺の顔ばかり見るものだから不覚にも動揺して足を踏みそうになった。
それはさておき
始まる頃になってもアイツが現れることはなかった。
「そういやAがまだ着てねーアル」
「む・・そういえばそうだな」
中国の掛け声に周りがザワつく。
Aが遅刻することが今までなかったからだ。
「あ、それなら私から報告を」
そのざわつきに終止符を打ったのは日本だった。
顔つきが妙に真剣なのが少し引っかかった。
「実はですね────」
「へーじゃあAちゃんは風邪を引いて欠席なんだね」
ロシアは自業自得だね、と笑顔で呟いた。
相変わらず辛口な奴
と、言いたいところだがまったくもって同意だった。
「まさかAが滝に打たれて修行してたなんて・・・
我も見習わないと行けないアル」
「ええ、急に心が清らかになる方法を教えて欲しいと言われまして・・・
そこで滝に打たれる方法をお答えしたんです」
そう
Aは何故か滝修行を始め、
いつのまにかノックダウンをしていたらしい。
うん、馬鹿だ。
まったくと呆れているとアメリカが急に笑い出した。
確かに笑い話にも聞こえるが、さすがにそれはひどくないか。
「まさか本当にAが実行していたなんてね」
「何だ理由知ってるのかよ、アメリカ」
アメリカだけというのが気に食わないが
理由を知りたくて俺は詰め寄る。
するとアメリカはジトーとした目で俺を見てきた。
「どうやらキミと同じ、妖精さんとやらをみたいようだよ」
「はぁ!?」
予想外の答えに思わず声を荒らげる。
一瞬で全ての目線が俺に突き刺さった。
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抹茶塩(プロフ) - 夢々煙さん» 夢々煙様、コメントありがとうございます!イギリスはちょっとカッコよすぎたかもなと今更ながら思っておりますw最後まで読んでくれてありがとうございました(*⌒▽⌒*) (2017年12月19日 12時) (レス) id: d8767b3e74 (このIDを非表示/違反報告)
夢々煙(プロフ) - 最後までとても素敵なお話でした…!イギリスの一言一言がカッコよ過ぎました。これからも頑張ってください応援してます (2017年12月19日 7時) (レス) id: b3413670f5 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶塩(プロフ) - ちまごんさん» ちまごん様、コメントありがとうございます!感動して頂けるなんてとても嬉しいです^^*シリーズ化ぜひ期待していてください!最後まで読んでくださってありがとうございました!次の作品も楽しみにしていてください(´∀`) (2017年12月18日 0時) (レス) id: d8767b3e74 (このIDを非表示/違反報告)
ちまごん(プロフ) - やばいめっちゃ素敵だ、感動した…!シリーズ化期待していいですか…いいですよね…! (2017年12月17日 22時) (レス) id: 31ff02926d (このIDを非表示/違反報告)
抹茶塩(プロフ) - ぽっぷこーんさん» ぽっぷこーん様、コメントありがとうございます!最後のシーンを気に入ってくださり光栄です(*^^*)また次のお話やこのシリーズをぜひ楽しんで頂けたら幸いです。最後まで読んでくださってありがとうございました(´∀`) (2017年12月17日 10時) (レス) id: d8767b3e74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:抹茶塩 | 作成日時:2017年12月7日 11時