▼妖精さんとお話しましょう ページ8
side. you
このページを開いたとき
目が点になったのは言うまでもない。
妖精さんとはなんぞや
攻略本でよくある1つの悪ふざけみたいなものか。
うん、閉じようと思った瞬間あることを思いだした。
｢そういえば人間じゃないのを連れているのがいた｣
私はすぐさま電話に手を取った。
『君から掛けてくるなんて珍しいじゃないか！
もしかして俺の力が必要なのかい？』
｢はい、アメリカくんの力が必要なんです｣
すると電話越しから嬉しそうに何だ、何だと催促をしてくるアメリカくんを抑えながら
コホンと一息。
｢率直に聞きますけど、
アメリカくんって人ならざるものは見えますか｣
『人ならざるもの？』
妖精さんと素直に伝えるべきかと
言葉を濁していると震えた声が電話越しから聞こえてきた。
『ももも、ももしかしてオバケじゃあないだろうね！』
｢はい？｣
するとそれを肯定だと勘違いしたのか
oh!とさらに騒ぎ立て始める。
『ひ、ヒーローにだって出来ることと出来ないことがあるんだぞ！』
ぎゃあぎゃあとさらに増していく悲鳴のなか
私は思い切って静止の意味も込めて
大きな声で疑問をぶつけた。
｢アメリカくんは、妖精さんが見えますかっ！｣
するとすぅんと変な空気が聞こえた。
さっきの騒ぎは何だったのか。
すると今度はぶぅっと息が空気に漏れる音が聞こえた。
『HAHAHA！な、何だいその冗談は！
イギリスと同じこと言って、流行っているのかい？』
電話ごしからゴロゴロと音ともに笑い声が聞こえる。
もしかして床で笑い転げているのだろうか
馬鹿にされているのはあからさまで
しかし、彼はしっかりと重要な発言をしてくれた。
『イギリスさんにも聞かれたことがあるんですか？』
『聞かれたというか・・・
たまに空中に話しかけていることがあるんだけど』
ひぃとまだ笑いをこらえている。
『どうやら不純な奴には見えないらしいよ』
｢ふ、不純・・・｣
あまりいい言葉ではなく
心にぐさりとささる。
まぁ、あんな攻略本を使っている時点で
心が清純とはいえない。
｢・・・わかりました、頑張ります｣
『いや、何をだい！？』
イギリスさんを信じて・・・
あなたと同じ境地、立ってみようじゃありませんか。
▼Aはやる気に満ちている・・・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 71人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヘタリア」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
抹茶塩(プロフ) - 夢々煙さん» 夢々煙様、コメントありがとうございます！イギリスはちょっとカッコよすぎたかもなと今更ながら思っておりますw最後まで読んでくれてありがとうございました(*⌒▽⌒*) (2017年12月19日 12時) (
レス) id: d8767b3e74 (このIDを非表示/違反報告)
夢々煙(プロフ) - 最後までとても素敵なお話でした…！イギリスの一言一言がカッコよ過ぎました。これからも頑張ってください応援してます (2017年12月19日 7時) (レス) id: b3413670f5 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶塩(プロフ) - ちまごんさん» ちまごん様、コメントありがとうございます！感動して頂けるなんてとても嬉しいです^^*シリーズ化ぜひ期待していてください！最後まで読んでくださってありがとうございました！次の作品も楽しみにしていてください(´∀`) (2017年12月18日 0時) (レス) id: d8767b3e74 (このIDを非表示/違反報告)
ちまごん(プロフ) - やばいめっちゃ素敵だ、感動した…！シリーズ化期待していいですか…いいですよね…！ (2017年12月17日 22時) (レス) id: 31ff02926d (このIDを非表示/違反報告)
抹茶塩(プロフ) - ぽっぷこーんさん» ぽっぷこーん様、コメントありがとうございます！最後のシーンを気に入ってくださり光栄です(*^^*)また次のお話やこのシリーズをぜひ楽しんで頂けたら幸いです。最後まで読んでくださってありがとうございました(´∀`) (2017年12月17日 10時) (レス) id: d8767b3e74 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：抹茶塩 | 作成日時：2017年12月7日 11時
