彼を落とすための攻略本：イギリス 【APH】

▼スキンシップも大切に ページ6

side. you


嬉しい朗報が来たのは


書類を片している時だった。



『Aちゃんへ
訳あってイギリスの家でお茶をすることになったからAちゃんもおいで

ps.お土産はクリームがいっぱい乗ったスイーツがいいと思うよ』



それはフランスからの手紙。


ナイス、フランス！

と柄でもなくテンションがあがった。



その瞬間私の手元にある書類がいつもより早く処理されていた。








｢ったく、何で俺がお前なんかと茶なんか飲まないと行けないんだ｣



｢こっちのセリフだよ、まったく。
Aちゃんが来なかったら帰る所だったよ｣



イギリスさん家の庭園に置いてある



オシャレ椅子に座りながら私は葛藤していた。



目の前にはお互いもちよったスイーツが。


私のが誰よりもクリームに埋もれていた。



これは、あれだ。


P23に載っていた



ついたクリームを取ってあげるという王道！




｢大体上司の命令じゃなかったらお前と、
ってA大丈夫か？随分息があらいが・・・｣




｢・・・！大丈夫です、はい！｣




落ち着け私、と何度も唱える。



｢あのお菓子頂きますね｣



そう言って手前のお菓子を取る。




残りは私のお菓子と1個だ。




｢はい、イギリスはAちゃん所のお菓子ね！｣



｢何で決めんだよ！
・・まぁ、お前の食うくらいだったらこっちでいい｣




さぁ、狙い時だ。


食べながらチラチラと伺うが


イギリスさんはクリームも何のその綺麗に食べ始めた。


(・・・嘘)


ここまで器用に食べるとは思わなかった。


｢ん、中々美味かった｣



食べ終わったイギリスさんの口に汚れなど一切なかった。



作戦は失敗。



｢・・・ん？おいA、頬についてるぞ｣



｢へ！？｣



急に話しかけられ動揺をしてしまった。


はやく拭かなければと思った時


清潔なナプキンが頬をなでる。



｢よしとれた。
身だしなみもしっかりしないとな、レディ？｣



いつもの皮肉。


だがそれよりも



イギリスさんに拭かれたということが羞恥で



顔に熱が集まってきた。




｢な、何照れてんだよ！
こっちまで恥ずかしいだろうが！｣



同じく顔を赤くするイギリスさんに



再度熱は集まっていく。



私がイギリスさんに攻略されそうです。


もうとっくにされてるけど。






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