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妖精の花嫁 ページ45

side.you





「ってことがあってそれで目が覚めたらベールがあったんですよ」



次の日。


私はイギリスさんの家に来ていた。


もちろんアフタヌーンティだ。





「・・・その声とやらは他に何か言ってたか」




厳しそうな顔でいう彼に疑問を持ちつつ


言ってたことをポツリと思い出す。





「えと、妻に会いたくなったとか。
もう本は渡さないとか。
あ、奥さんの名前はティータニアさんだとか」






何か思い当たる節があるのだろうか。





「で、そのベールは?」




「あ、これです」




高級そうだったので丁寧に袋に入れて持ってきたものをゆっくりとだす。



「これは・・・」




見た瞬間イギリスさんは驚いた表情を見せる。




「何か不味かったですか・・・」




恐る恐る聞いてみる。



「・・・これは妖精が送るベールだ。
結婚式の時に加護を持っているものはそれを受け取ることができる」





結婚という言葉に少し恥じらいを持ちながらも

話を続ける。




「私、妖精さんの加護を持ってるんですね」




「そうだな」





お前は妖精王の加護を持ってるわけか



その言葉聞いてはいけない気がしてそれ以上は聞かなかった。





「よかったら差し上げますよ」




「男がベールを持っててどうするんだよ」





そう言うと立ち上がり、


イギリスさんは私にベールをかける。




「こういうのは花嫁さんが似合うもんだよ」





そう言いながら優しく髪をなでた。





「あ、ありがとうございます」




お礼を言いながら次の言葉を考えていると



いいタイミングかと可愛らしい声が聞こえてきた。




《あら、可愛いじゃない》




《よく似合ってるわよ、A》




パタパタの私の肩に止まったのは妖精さん。


最初の頃より大分仲良くなった。




「ありがとうございます」




《本当の花嫁みたい》




そう言いながら私の周りをくるくる回る。


気恥しい。




「おい、あんまりAを困らせんなよ」




《やだ、自分見てくれないからって》




《嫉妬は見苦しいよー》




からかう妖精さん。




これを華麗にスルー、


できるイギリスさんではない。





「はぁ!?
嫉妬なんかしてねぇよ、馬鹿!」





大声で怒鳴り散らし、こわーいと笑いながら逃げる。




そんな光景が面白くてクスクス笑っていると




妖精さんは私の目の前でとまった。





《いいこと思いついた!
ねぇ、二人とも私たちの前にたって!》

妖精の花嫁 2→←妖精の贈り物



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抹茶塩(プロフ) - 夢々煙さん» 夢々煙様、コメントありがとうございます!イギリスはちょっとカッコよすぎたかもなと今更ながら思っておりますw最後まで読んでくれてありがとうございました(*⌒▽⌒*) (2017年12月19日 12時) (レス) id: d8767b3e74 (このIDを非表示/違反報告)
夢々煙(プロフ) - 最後までとても素敵なお話でした…!イギリスの一言一言がカッコよ過ぎました。これからも頑張ってください応援してます (2017年12月19日 7時) (レス) id: b3413670f5 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶塩(プロフ) - ちまごんさん» ちまごん様、コメントありがとうございます!感動して頂けるなんてとても嬉しいです^^*シリーズ化ぜひ期待していてください!最後まで読んでくださってありがとうございました!次の作品も楽しみにしていてください(´∀`) (2017年12月18日 0時) (レス) id: d8767b3e74 (このIDを非表示/違反報告)
ちまごん(プロフ) - やばいめっちゃ素敵だ、感動した…!シリーズ化期待していいですか…いいですよね…! (2017年12月17日 22時) (レス) id: 31ff02926d (このIDを非表示/違反報告)
抹茶塩(プロフ) - ぽっぷこーんさん» ぽっぷこーん様、コメントありがとうございます!最後のシーンを気に入ってくださり光栄です(*^^*)また次のお話やこのシリーズをぜひ楽しんで頂けたら幸いです。最後まで読んでくださってありがとうございました(´∀`) (2017年12月17日 10時) (レス) id: d8767b3e74 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:抹茶塩 | 作成日時:2017年12月7日 11時

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