彼を落とすための攻略本：イギリス 【APH】

これで終幕？ ページ42

side.you







私は今一番の幸せものだ。




ずっと憧れのイギリスさんと同じ気持ちでいる。




好きな人と同じ気持ちというのはとても嬉しい。





｢それじゃあ早速｣




そんないい雰囲気の中(言っても押し倒されたままだが)




イギリスさんは私の服に手をかけた。





｢！？｣




突拍子な行動に思わず手が出る。




しかしそんな抵抗は憐れにも止められてしまう。





｢何すんだ、危ないやつだな｣




｢その言葉そのまま打ち返します！｣





大声で叫びながら起き上がろとする。




｢好きなものどうし、これは法的に大丈夫だ｣




｢まだ手も繋いでいなのに！｣




この人は乙女心が分かってない。


本当に紳士の国なんだろうが。






｢じゃあ手を絡ませてキスしながらやる｣




あっけらんと言うイギリス。


様々なワードに頬は自然と赤くなる。





｢押せ押せすぎ・・・｣




｢好きな子ほど虐めたくなるんだ｣




そう言うとゆっくりだか私から離れる。




好きな子ほどと言われては何も言えなくなる。





｢さて、お前との条約を考えないとな｣




｢？？｣




急に政治的な話に持って行くイギリスさん。



｢お前の国と俺の国は別に仲は悪くない。
寧ろ興味のあるやつの方が多いだろう｣



｢そうですね・・・｣




上司が似たようなことを言ってたなと思い出す。



｢お互いに利益のある条約を作れば
俺とお前が会うことが自由になる。
目指すは姉妹国家だな｣




そういいながら私の頭を撫でる。




前までは嬉しい行動でも今は嬉しくない




｢子供扱いしないでください｣




｢してねーよ｣




すると急に唇を重ねられる。



思いがけない行動に何もする事ができず



ただされるがまま。



ゆっくりとゆっくりと深くなっていく。



彼のペースに飲まれていく。




離れたのはどのくらいたったか。



1分か、2分か。



もしかしたらそれ以上に。




｢・・・はぁ｣




イギリスさんの色っぽい息を感じながら



もう一度重ねようとした時、彼はぴくりと肩を震わせた。




｢イギリスさん？｣




｢はぁ・・・｣




クローバーつけろ。




持ってきていることを知っていたのか

そう指示する。




髪につけると、



｢・・・ひぇ！！｣



私たちの周りには嬉しそうに声をあげる



妖精さんたちに囲まれていた。




｢お預けだな｣




苦笑いをする彼に同意しつつ




私も苦笑いを返すのだった。

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