彼を落とすための攻略本：イギリス 【APH】

▼身近な相談相手がいればなおよし ページ5

side. you




身近な相談相手。


その言葉だと色んな人達がぽんと浮かぶが

『恋愛』というのが絡めば



アイツしか絞れないことに気づいた。







｢それでフランスに相談があるんです｣



イギリスさんの言う通り休暇を貰い



私はフランスのカフェテリアで相談相手に尋ねた。




｢うん、それはいいけどね。
なんでお兄さんだけ呼び捨てなの？｣



みんなにはくん、さんなのに


と口を尖らせて言うフランスにビシリと答える。



｢私は敬意を払う人にしか使いませんので｣




｢つまり、お兄さんは尊敬されていないと｣



｢自分の心と脳みそに聞いてください｣




常時セクハラしてくる人に敬意なんてない。



正直フランスに恋愛相談とは気が引ける。




しかし尺だが私よりもいいアイディアをだしてくれそうなのは確かだ。








｢────と、言う事なんだけど・・・｣


｢なるほどねぇ。
Aちゃんあんな眉毛が好きだったんだね｣

何処がいいの〜と言ってくるフランスを

思いっきり睨みつける。



好きな人の悪口を聞くのは嫌だ。



｢あぁ、もうそんな睨まないでよ｣



｢睨んでないです｣



仏頂面で答えても説得力はないのか


フランスは苦笑いを続ける。




｢結構アプローチしてたつもりだったんだけど｣




｢え、してたの？｣



全然わからなかったよ、という答えに私は納得。



見ている他人がわからないのに本人が分かるわけない。




｢それで、何かいいアイディアがないかと｣




｢ま、そうだねぇ。
ここはAちゃんの為にお兄さん一肌脱ごうかな｣




なんで服を脱ごうとしているのかは置いといて。




｢ありがとうございます、フランス｣




｢フランスお兄ちゃん｣




会話の辻褄が急に合わなくなった。



あなたは宇宙人ですか。




｢あの、｣




｢フランスお兄ちゃん｣



・・・つまりこれは『リピートアフターミー』

というやつか。





｢よ、ろしくお願いします。フランスお兄ちゃん｣




｢そんな絶望した顔で言わないでよ・・・｣





やっぱりフランスに頼んだのは間違いだったかも





その答えはまだわからない。






▼Aは称号『妹属性』を手に入れた

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