彼を落とすための攻略本：イギリス 【APH】

▼褒め言葉は大事に ページ4

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よくよく考えて見れば


どうも内容が恋愛初心者向けのような気がする。


｢まぁ、それでも使うけどね｣





────イギリス本部



｢こちらの書類になります｣



上司から頼まれた書類等をイギリスさんに手渡す。

郵送なんて絶対しない 。



｢随分仕事が早いな、助かる｣



そう言って書類に目を通す。

さてまだ自分にはやることがある。



｢ん、どうした｣



｢・・・めてください｣



思ったより恥ずかしくて声がやや上ずる。



｢何て、｣


｢だからっ、早く持ってきたので褒めてください！｣



今度は大きな声を出してしまいイギリスさんはびくりと身体を震わせた。


やばいこれだと凄く情緒不安定なやつだ。




というかこれは私がひたすらイギリスさんを



褒めつくすことが正解なんじゃないか




しかし時すでに遅し。


｢お、お、おう｣



私の気迫に押されてか

イギリスさんは手を伸ばしてきた。


思わずぎゅっと目をつぶる。


少し期待してしまう。


すると頭に何か重力を感じる。



ゆっくりと優しく左右に髪が持っていかれる。



目をゆっくり開けるとイギリスさんは



私の頭を子犬をあやす様に撫でていた。



｢あ、の｣



｢疲れてんのか？
たまにはちゃんと休暇貰えよな｣



お前が倒れると困るやつら多いだろう。



そう付け加え撫でるのをやめた。




それはイギリスさんも含まれていますか



そう聞ければどれだけいいことか。



｢すいません・・・｣



｢いいから今日はもう帰ってゆっくり休め｣



本当はもっとお話したかった。



だがそれよりも


イギリスさんの心配そうな顔が脳裏に焼き付いた。





▼Aはスキル『撤退』を覚えた

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