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 朝日が昇る前の欠けた月を、君もどこかで見ているかな。

 そんなことを考えて、不意に嗚咽が漏れた。



 唇を噛み締めても、ぼやける視界。
 あの頃みたいに甘えても、縋っても、

 頭を優しく撫でる君は、ここにはいないのに。














 
 喉が絞られたように熱くて、頬を流れる海水がしょっぱくて、
 でも目を拭う事はしたくなくて、

 ひたすら流れるままに任せた。




 あの頃の思い出とともに、全て流れて消えればいいのに。
 淡い記憶を残すぐらいなら、全て泡となってはじければいいのに。


 今更悲しいと叫ぶには、あまりに全てが遅すぎた。






 どれだけ背丈が変わっても、変わらない何かがあれば、なんて。
 願いを、いや、呪いを。
 やっと顔を出した朝日にかける。



 地面に水たまりができるぐらい、
 私の中の涙が出てしまえば。

 苦い過ちもすべて、忘れられるのに。


















 もう一度初めから歩けるなら、
 すれ違うように君に会いたい。



*おわり*

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イズミ - 黒木君が泣くという発想がわたしにはおもいうかばなっかたので、すごいとおもいます。 (2023年3月13日 18時) (レス) @page12 id: 6ccf209779 (このIDを非表示/違反報告)
イズミ - アーヤが7人で見たらぎゅうぎゅうだよ。って言った後、「アーヤ最強。」と言われているのも面白かったけど、どいう意味かアーヤが分かっていないのが面白かったです。 (2023年3月13日 18時) (レス) @page6 id: 6ccf209779 (このIDを非表示/違反報告)
ずず(プロフ) - わ、待ってます! (2019年1月6日 0時) (レス) id: 054a7adbe3 (このIDを非表示/違反報告)
花畑(プロフ) - ずずさん» 了解です(笑)次の「誰も知らない物語3」で書かせていただきますね!いつになるかは分からないですが…その時はよろしくお願いします。 (2019年1月5日 21時) (レス) id: e150cc9add (このIDを非表示/違反報告)
ずず(プロフ) - 大丈夫です、嬉しいです!あ、いや、受け取らなくてもいいですよ…? (2019年1月5日 20時) (レス) id: 054a7adbe3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花畑 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年11月21日 15時

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